【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第5章】第二次調査隊の艦内生活、初日の様子。
【第2節】ティアナが〈破壊王〉と呼ばれる理由。
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してゆく』という飛び方の方が一般的だろうと思います」
「で、それから〜? それから、どうなったのよ〜?」
ノーラに急かされると、マチュレアは両の掌を下に向け、ティーカップが常に両手を結んだ線の中心に来るように、両手をくるくると水平に回しながら、こう言葉を続けました。
「それから、こう……二人で船を挟み込むような形で、貨物船の周囲を右回りにぐるぐると何度か巡ったかと思ったら……その時にはもう、甲板の上にいた船員たちは全員、撃ち倒されてて……」
「ホント、どちらもいつ撃ったのかゼンゼン解んないぐらいの早業だったっスよ! その後も、もう『いきなり』だったっスね」
「うん。執務官さんは右舷の側から船橋の壁をブチ抜いてそのまま船橋の中に突入して、同時に、補佐官さんは左舷の側から甲板の少し下あたりをブチ抜いてそのまま船内に突入して」
「ええ〜。(絶句)」
「それ、普通だったら、そのまま船内の壁とか床とかに激突して大怪我するわよね?」
「執務官は、さすがに普通じゃないっスよ。マジ、パねえっス」
「それから、ほんの2〜3分だったかなあ。二人は普通に歩いて甲板の上に姿を現わして、タラップの下で待機してた陸士らに『あとは任せた』とばかりに挨拶だけして、そこからは直接に市街地の方へ飛んで帰っちゃったんだけどねー」
「陸士らはそれを敬礼で見送ってから、一斉に船内に突入したんスけど……しばらくしたら、またみんな船内から大慌てで逃げ出して来て……」
「私らも『あ。これ、何かヤバいヤツだ!』と思って、とっさにしゃがみ込んでシールドを張ったんだけどねー。間一髪で、大爆発だったわー」
「え〜。なんで〜?」
「それが、船倉に結構な量の爆薬とか、積んでたみたいでねー。事故だったのか、自爆だったのかは、よく解らないんだけど、とにかく、船体が真ん中からポッキリと二つに折れちゃってさー」
「割れた船底の鋼板が海底に突き刺さりでもしたのか、ただ単に何かに引っかかったのか。その辺は、よく解んないんスけどね。船体がVの字型に折れ曲がったまま、船首も船尾も水面よりもかなり高く突き出したような形で、固まっちまって……。
いや。アタシらのところまでは、何かの破片とか、飛んで来たりはしなかったんスけどね。それでも、念のためにシールドも張っといて正解だったっスよ。結構な強さの爆風が届いたっス」
「陸士たちはみんなブッ倒れてるし、埠頭ももう使い物にならなくなったような形で炎上してるし、かなりヒドい状況だったんだけどねー」
「このままここにいたら、何か厄介事に巻き込まれるんじゃないかと不安に駆られて、アタシらは大急ぎで自転車に乗って逃げたっスよ」
「それはヒドい!」
ゼ
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