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星河の覇皇
第八十六部第二章 教育改革その二十四

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「その指導力はな」
「そうでしょうか」
「首相も指導力がおありでは」
「そう思いますが」
「我々は」
「国家元首になるにはな」
 一国にそれになるにはというのだ。
「まだだ」
「足りない」
「そう言われるのですか」
「首相ご自身としては」
「そうなのですか」
「そうだ、まだそれを学んでだ」
 そしてというのだ。
「そこまでの域にならないとだ」
「大統領になられてもですか」
「大統領に相応しいことは出来ない」
「そう言われますか」
「大統領になって終わりならだ」
 それならともだ、ガラサは話した。
「そこまでの者だ」
「権力の座を得てそれで満足するのなら」
「そこまでの器ですか」
「小さいというのですね、そこで終わりなら」
「問題はそこからですね」
「大統領に何故なるか」 
 そもそもというのだ。
「それは権力を求めてなら下らない」
「重要なことは政策ですね」
「大統領として何をしたいか」
「どういった国にしたいかですね」
「それが問題の筈だ、大統領という権力の座に満足して終わりなら」
 ガラサは軽蔑した口調で言った。
「それは下らない、やはりだ」
「メキシコをどうするか」
「我が国をどういった国にするか」
「このことが大事ですね」
「何といっても」
「私は市民の所得を十年で倍にし」
 そしてというのだ。
「総生産も倍にしたい」
「十年で、ですか」
「そうされたいですか」
「首相としては」
「それが可能だしな、六大国にもだ」
 連合でそう呼ばれる国々にもというのだ。
「近付きだ」
「やがては超える」
「そうした国にされたいのですか」
「首相としては」
「そうお考えですか」
「そうだ、そう考えているからだ」
 だからだというのだ。
「大統領になりたい人口もだ」
「増やしていきますか」
「今以上に」
「そうもお考えですか」
「そうだ、そして医療もな」
 これもというのだ。
「さらに充実させたい、だが」
「大統領になられて」
「そうした政策を実行されるにはですか」
「指導力は足りない」
「そう言われるのですね」
「だから指導力をな」
 この資質をというのだ。
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