第23話
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修行の一環として”あるばいと”をさせてもらってます。」
マーティンの言葉に答えたヴァンは自己紹介をし、ヴァンの自己紹介に続くようにアニエスとフェリもそれぞれ自己紹介をした。
「皆さんが”二代目白蘭龍”の”依頼”によって、この煌都で活動している話は既に黒月の方達から伺っています。そして皆さんがこの場に現れた理由は……昨夜の事件で亡くなった東方人達の友人であり、貴方達の”依頼”にも関係する人物――――――アーロン・ウェイの捜索の為でしょうか?」
「ハッ、さすが噂の”氷の乙女”殿だけあって、説明の手間が省けて助かるぜ。そっちはアルマータとの繋がりがある”メッセルダム商事”の半グレ達の”アルマータ”に関する情報収集を含めた確保だろう?お互いの”利害”は一致している上、そっちもできれば”余計な手間”はかけたくないだろうから、”共闘”をする事はどうだ?」
クレアに確認されたヴァンは鼻を鳴らしてクレアの先読みに感心した後共闘の提案をした。
「”余計な手間”――――――既に我々よりも先に潜入し、友人達を殺害した半グレ達の報復に向かっているアーロン・ウェイの対処は貴方達が行うという事でしょうか?」
「ああ。それともし俺達のこの煌都での”出張依頼”の間に”アルマータ”に対して何らかの攻勢をかける時に手を貸して欲しい。その代わりと言っちゃなんだが、こっちが掴んでいるこの煌都にいる可能性が非常に高いアルマータの幹部連中の情報を今この場で提供してもいいぜ。」
「!」
「”幹部連中”という言い方からして、現在この煌都に”アルマータの幹部は複数いる”って事か。」
クレアの確認に対して答えたヴァンの話を聞いたタリオンは目を見開き、マーティンは真剣な表情で推測を口にした。
「フム、悪くない交渉内容だね。」
「ああ。俺達がこの煌都に訪れたのはあくまで”調査”の為だが、幹部連中の実力を図る貴重な機会にもなるだろうからな。」
「………わかりました。こちらにとっても”アルマータ”の幹部達の情報は非常に貴重な情報ですし、煌都の人々との軋轢ができかねない事を避けられるのならば、そちらを選びたいというのが本音ですのでその二つの条件を承諾します。――――――マーティンさんとタリオンさんも異存はありませんね?」
「ああ、こっちにとっても都合がいいからな。」
アンゼリカとクロウが納得した様子で呟いた後少しの間考え込んだクレアはヴァンの交渉を承諾した後マーティンとタリオンに確認し、マーティンはタリオンと視線を交わして頷いた後答えた。
「交渉成立だな。そんじゃ、進みながらになるがこっちで掴んだアルマータの幹部連中の情報を早速伝えさせてもらうぜ――――――」
そしてクレア達の協力を取り付けたヴァン達は
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