第七百四十四話 シナゴーグその七
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「あんまりにもだから」
「働かないと罪ってね」
「それで宗教というか思想もね」
「ユダヤ教だけだから」
「政党は複数あって」
そちらは共産主義と違うがというのだ。
「他の宗教は弾圧しないけれど」
「改宗したらイスラエル人でいられないし」
「そうしたところがね」
「共産主義みたいって言われるのね」
「それでね」
アンはウェンディにさらに話した。
「本当に働かないと」
「罪になるのね」
「それで一掴み取り放題とか食べ飲み放題とかも」
こうしたこともというのだ。
「ないのよ」
「ああ、強欲とか大食とか」
セドリックがそれでと応えた。
「だからだね」
「ええ、それになるから」
七つの大罪のというのだ。
「風俗店がないこともね」
「好色だね」
「それにあてはまるから」
「ないんだね」
「十戒にもあてはまるしね」
汝姦淫なかれである、尚これは旧約聖書の話でありコーランではモーゼはムーサーという名で違う物語を歩んでいる。
「だからね」
「風俗店もなくて、感情的な犯罪も」
「憤怒になるから」
「そう判断されたら罪重くなるのよ」
「そこも厳しいね」
「傲慢であり過ぎても」
それでもというのだ。
「やっぱりね」
「犯罪だね」
「そうなるわ」
まさにというのだ。
「傲慢罪っていうね」
「それになるんだ」
「ええ、傲慢大食好色怠惰憤怒強欲もで」
そうしてというのだ。
「嫉妬、嫉んでの犯罪もね」
「そうだってわかったら」
「重罪になるのよ」
「ある意味凄いね」
「もう働かないでふんぞり返ってばかりですぐに怒って嫉みが強くて欲もあって大飯喰らいで変なDVD持っていたら」
そうであるならというのだった。
「もうね」
「七つの大罪コンプリートだね」
「それでね」
そう認識されてというのだ。
「死刑もね」
「あるんだ」
「イスラエルだとね」
「確かにそうした人いて」
ウェンディは真顔で話した、三人共今はシナゴーグの中に入っている、その休憩所で三人で座って話をしている。
「ろくでなしってね」
「言われてるわね」
「そうだけれどね」
「それでも死刑にはならないわね」
「だってろくでなしでも」
このことは事実だが、というのだ。
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