第六十三話 過ちを犯した神霊その九
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「それでや」
「酷使して」
「消耗品として扱うんや」
「それでええね」
「幸いこっちの星のモンで反対するモンはおらん」
十星連合の星の者達でというのだ。
「犯罪者やとな」
「微塵も容赦せんで」
「徹底的に報いを与える」
「死刑もよしやね」
「死刑は思いきり惨たらしくでな」
「拷問ソムリエさんがやるみたいに」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「軍隊でもや」
「消耗品として扱うんやね」
「刑罰の年期だけな」
「死刑やないと」
「そうして徹底的に酷使してな」
「寿命で死んだらポイ、やね」
「犯罪者やからな」
全てはこれに尽きた、兎角十星連合は凶悪犯には容赦しない社会であるのだ。死刑廃止なぞという主張はこの勢力の星の者達には存在しない。
「寿命やないと復活させてや」
「何度も酷使するけど」
「寿命が来たらな」
そうであるならというのだ。
「その時はな」
「ほんまにポイ、で」
「それでや」
「終わりやね」
「これまでそうしてきたし」
「これからもやね」
「そや、凶悪犯にこんなん食べさせるとか」
シェリルは目の前の豚や羊の肉の料理やデザートを見て言った、新鮮な野菜レタスにトマトに苺にパイナップルやラディッシュにセロリが入っているサラダも見ている。
「無駄や」
「勿体ないね」
「普通の人にはどんどん食べてもらってな」
「将兵の人達には」
「そして懲罰部隊はな」
「残飯やね」
「時には危険物をな」
十星連合軍では普通に行っている。
「生体実験としてな」
「食べさせてるし」
「それでええわ」
「ほんまそやね」
「残飯すらないとな」
その時はというと。
「飯抜きや」
「残飯いうても色々使い道あるし」
「その中の残ったもんをや」
「凶悪犯に回してるし」
「その余りがないとな」
残飯のというのだ。
「やらんでええわ」
「ご飯抜きやね」
「凶悪犯やからな」
その待遇の根拠は全てここにあった。
「それでや」
「そうもしてええね」
「普通の犯罪者なら人権もあるわ」
「重罪人やないとね」
「過失犯やったりな、しかし」
それがというのだ。
「確信犯、遊ぶ為のお金が欲しくてや」
「強盗して何にも殺す様な」
「そんな奴にはや」
日本では十代で強盗を行い一家四人を殺した輩がいる、死刑になったがとあるマスコミはそれでも死刑反対を言っていた。
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