第百二十三話 足が速いとその十三
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「この前クラスで男の子達がお話してるの聞いたの」
「そうだったんだな」
「私あまり三国志知らないけれどね」
「ゲームで有名だよ」
明男はすぐに答えた。
「漫画でもアニメでもさ」
「三国志って有名よね」
「小説でもな」
「孔明さんが特にね」
「それでか」
「ええ、曹操さん頭痛だったけれど」
この持病は史実でも書かれているし演義でも出て来る、そして華佗に手術で頭を割ると言われ自分を殺そうとしていると思って逆に殺した場面が演義である。
「虫歯が原因だったらしいし」
「それじゃあな」
「そう、歯はよく磨いて」
そうしてというのだ。
「ちゃんとね」
「奇麗にしてか」
「虫歯にも歯周病にもね」
「ならない様にすることか」
「そうよ」
まさにというのだ。
「大事よ」
「そうなんだな」
「寿命にも関わるし」
「そっちにもかよ」
「だから寝不足にもなるし」
それでというのだ。
「いつも痛いとストレスも溜まるし」
「それでか」
「そもそも歯がいいとそれだけよく噛めるしね」
「消化にもいいか」
「だからね」
「歯がいいと長生き出来るか」
「その分ね。まあ歯だけじゃないけれどね」
健康のことはというのだ。
「いい方がよ」
「それに越したことはないか」
「そうよ」
まさにというのだ。
「本当にね」
「そうなんだな」
「そうよ」
こう言うのだった。
「そこは忘れないでね」
「そうするな」
明男もそれはと応えた。
「俺も」
「そうしてね、私もね」
かな恵自身もというのだ。
「毎日磨いてるしね」
「姉ちゃんも気を付けてるんだな」
「毎晩それと朝もね」
この時もというのだ。
「朝ご飯食べたら」
「じゃあ朝晩か」
「そうしたら口臭もしないし」
このこともあってというのだ。
「それでね」
「ちゃんと磨いてるか」
「そうよ」
こう言うのだった。
「女の子で口臭はね」
「アウトだよな」
「あんたもわかるでしょ」
「男だってそうだけれどな」
「女の子って体臭きついでしょ」
「いや、別にな」
明男はそう言われても別に何も思わなかった、それでこう言ったのだった。
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