第二章
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「貴女にとってもよくないから」
「反省することね」
「そうして」
壬本をじっと見て忠告した。
「絶対に」
「私の為にも」
「そう」
まさにというのだ。
「そうして」
「消えたいわ」
壬本はこう言うだけだった、講義の前にそうした話をした。優木はこれで多少でも反省して行いをあらためればと思ったが。
壬本は自分のインスタグラムにある知人の変な顔をわざわざモノクロのお葬式の遺影みたいにして出した、すると。
それを見た周りは本気で怒った。
「ふざけるな!」
「そんなに人を貶めたいか!」
「こんな画像すぐに消せ!」
「二度とするな!」
直接言う人もいればインスタグラムも炎上した、それでだった。
壬本は画像を消したがまたこう言うのだった。
「もう消えたい」
「あの、だから言うけれど」
優木はまた彼女にキャンバスの中で言った。
「本当にね」
「こんなことしてたら?」
「駄目だから」
こう言うのだった。
「皆いよいよ本気で怒ってるから」
「このままだとなの」
「誰からもね」
「見放される?」
「あの私も」
優木は慎重に言葉を選びつつ告げた。
「かなりね」
「嫌になってるの?」
「そこまで言わないけれど」
それでもというのだ。
「どうかと思ってるから」
「だからなの」
「もういい加減ね」
「行いあらためるべきなの」
「さもないと誰からも見放されて」
そうなってというのだ。
「敵しかいなくなるわよ」
「だからなの」
「もうね」
それでというのだ。
「何とかね」
「行いをあらためるのね」
「そうして」
くれぐれもと言うのだった。
「いいわね」
「そうなのね、けれどね」
壬本はここでもこう言った。
「言われ過ぎて消えたい」
「消えたいじゃないから」
「じゃあどうしろっていうの」
「反省して」
そうしてだ、壬本に言うのだった。
「行いをあらためることよ」
「反省して」
「そう、そうすることが」
「大事なの」
「そう思うけれど」
優木はおどおどとした感じだが真面目な顔と声で述べた。
「やっぱりね」
「そうなの」
「そう、さもないとね」
「私誰からも相手にされなくなるの」
「そうなるわ」
今の時点でもかなり、とはだ。優しい優木は言わなかった。だがそれでも彼女は壬本に言いたいことは全て言った。
だがその優木にだ、彼女の友人達は言った。
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