第六章
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「私達もですね」
「少しでもですね」
「寝ることですね」
「二時間でも寝れば」
「違いますね」
「完徹とは」
「そう、だから三戸が出る夜は終わったし」
それでというのだ。
「もうね」
「寝てですね」
「そうしてですね」
「休みましょう、三戸が出ても厄介だけれど」
それでもというのだ。
「寝不足もね」
「あまり寝ない人って長生き出来ないですね」
芽衣はここでこう言った。
「そうですね」
「そうよ、だから昔の漫画家さんなんてね」
有里は例えとしてこの人達の話をした。
「あまりね」
「長生き出来なかったんですね」
「三日連続徹夜とかね」
「三日ですか」
芽衣はそう聞いてうわ、という顔になって言った。
「それはまた」
「相当でしょ」
「そこまでしましたら」
「物凄く身体に悪いでしょ」
「はい、へとへとになりますね」
「そこまでして寝なかったから」
そうして漫画を描いていたのだ。
「手塚治虫さんも石ノ森章太郎さんもね」
「あまり長生き出来なかったんですね」
「だから寝不足もね」
「寿命を縮めますね」
「だから完徹はしないで」
そうしてというのだ。
「寝ましょう」
「それぞれのお家に帰って」
「そのうえで」
「ええ、ただ楽しかったから」
有里は二人にこうも言った。
「またね」
「三戸が出る日はですね」
「こうしてですね」
「次の日休日なら」
それならというのだ。
「私もパートあるし」
「お互い気を付けてですね」
「学校やお仕事もことは」
「だからね」
日常のこともあってというのだ。
「そこはね」
「しっかりとですね」
「頭に入れて」
「またしましょう」
「はい、わかりました」
「そうしましょう」
二人で頷いてだった。
そうして有里に別れを告げてそれぞれの家に戻った。そのうえで少し寝た。そしてまた翌日休日の時は時々三戸を理由にして一緒に楽しんだのだった。
芽衣は有里とそうした付き合いをしていく中で学校で未央に言った。
「考えてみたら三戸が出てもね」
「それで神様に言われなくても」
「日頃の行いがいいなら」
それならというのだ。
「いいわね、ただ人間生きているとね」
「悪いこともするわね」
「それは仕方ないし。どうしてもね」
「悪いことをするのは避けられないわね」
「だったら悪いことをする以上にね」
さらにというのだ。
「いいことをしたらね」
「いいわね」
「いいことも伝わるから」
神様にというのだ。
「三戸が言うかどうかはね」
「芽衣ちゃんは知らないのね」
「けれどね」
そうであってもというのだ。
「悪いことをする以上にいいことをする」
「長生きしたかったら」
「それがよ
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