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魔法戦史リリカルなのはSAGA(サーガ)
【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第4章】ザフィーラやヴィクトーリアたちとの会話。
 【第1節】談話室にて、まず六人での会話。
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、またヴァイゼンとフェディキアの間を行ったり来たりしていたんですよ。……まったく、もう二度手間ですよね。どうせ同じ世界での事件だったら、一度に起きてくれればいいのに」
 コニィもお茶を入れながら、いささか物騒なセリフで会話に加わりました。エドガーはそれを受けて、話を一旦こうまとめます。
「その後は、私たちも先月の8日から、ずっとカルナージに行っていたんですよ。つい十日ほど前まで、半月以上もの(なが)逗留(とうりゅう)になってしまいましたが……それで、ウチのお嬢様もお二人が似たような時期に来ていたのかと勘違いをされたようですね」

「え? でも、三人だけで行って来たんですか?」
「いえいえ。ラウ・ルガラート上級執務官に誘われたんですよ。……ああ。お二人とも、ラウさんのことは御存知でしたか?」
「ええ。確か……フェイト母様の、9歳ほど年上の大先輩だとか」
「ウチのお嬢様も、補佐官の時には随分とお世話になりましたっけ」
 そんなコニィの述懐に、ヴィクトーリアも思わず感慨深げに『そうね』と笑って応え、エドガーはまた双子を相手にこう説明を続けました。
「常時、何人もの補佐官を(かか)えて、しばしば他の執務官たちともチームを組んだりして、随分と手広くやっていらっしゃる(かた)なんですが……『この4月からの新人補佐官の陸戦スキルを確認したいから、お前ら、ちょいと手を貸してくれや』などと頼まれまして」
「ラウさん自身は、なのはさんと同じで、空戦主体の砲撃型魔導師なのよ。だから、自分で確かめるよりも、陸戦主体の私たちに頼んだ方が確実だと思ったみたいで。……まあ、こちらもちょうど休暇中で、特に断る理由も無かったから、お引き受けしたのだけれど」
「最初は『どれだけ使えるのか確認する』という話だったのですが、結局は『三人がかりで鍛え上げる』というトコロまでやらされてしまいましたからねえ。もうほとんど仕事の延長のようなものでしたよ。(苦笑)」
「ああ。それで半月以上も滞在されたんですね」
 ツバサは、ようやく納得できた、という表情です。

「でも、ヴィクターさんたちが三人がかりって……随分と優秀な人だったの?」
「そうね。16歳でアレなら、相当に優秀と言って良いんじゃないかしら。空戦の方も結構できるみたいだし、学科の方はそれに輪をかけて優秀だそうだから、彼なら今年の秋の執務官試験に一発で合格したとしても、何の不思議も無いわ」
「へ〜え。ヴィクターさんがそこまで誉めるなんて……誰だか知らないけど、世の中にはすごい人がいるもんですねえ」
「あら。ジェルバ・タグロンのことよ。二人とも、フェイトさんか、マルセオラさんから聞いてないの?」
 唐突にマルセオラの名前が出て来て、双子は内心、ちょっと慌てました。ザフィーラもすかさず念話で双子にこう念を押し
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