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おぢばにおかえり
第八十話 教会の仕組みその十一

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「実は」
「そうなのね」
「逆に興味ないですと」
「入らないのね」
「そうなんです、ただ天理大学に行く為に」
 その為にというのです。
「必要な勉強はしてす」
「してるのね」
「数学嫌いですが」
「赤点じゃないわよね」
「それはクリアーしてます、それに四十点ですと」
 天理高校ではこれ以下が赤点です。
「かなり楽みたいですよ」
「それって確か」
「はい、海上自衛隊幹部候補生学校と比べると」
「六十点らしいわね、あちらは」
「ずっといいですよ」
「六十点はきついわね」
 私にしてもです。
「かなりね」
「はい、ですから」
「そちらと比べると」
「ずっといいですよ」
「あそこは厳しいらしいわね」
 海上自衛隊幹部候補生学校はです。
「私も言ったことあるけれどね」
「中学生の時でしたね」
「ええ、あそこは凄いわね」 
 赤煉瓦の建物がとても印象的でした。
「建物も歴史があって自衛官の人達がね」
「物凄い訓練を受けていて」
「活気があってね」
「それで訓練も教育も厳しいですね」
「それはわかったわ」
 観ていてです。
「私にもね」
「そうでしたね」
「凄くね、ただね」
「ただ?」
「いや、新一君は自衛隊好きよね」
「よくお話に出しますね」
「そうよね、結構詳しいみたいね」
 お話を聞いているとです。
「どうも」
「軍事のことも勉強してまして」
「色々勉強してるのね」
「興味があるとです」
 それならというのです。
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