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夢幻水滸伝
第三百四十二話 南進開始その四

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「そしてや」
「捕虜として」
「戦が終わったらな」
 その時はというのだ。
「わい等の軍に入れるで」
「そうしますね」
「そやからな」
 やがて自分達の軍の将兵として迎えるからだというのだ、トウェインだけでなくこの世界では勝った方が負けた方の軍をそのまま迎え入れるのが慣習であるのだ。
「復活させることもして」
「捕虜としてですね」
「丁重に扱うで」
「そうしますね」
「ホイットマンとの戦もそうしてきたけどな」
「今回もですね」
「同じや」
 捕虜への対処はというのだ。
「ええな」
「はい、それでは」
「進撃をしつつや」
 それと共にというのだ。
「捕虜はな」
「迎えていきますね」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 トウェインは進撃をしつつ捕虜の確保、死んだ者は復活させもしてそのうえでそうさせていった。そしてだった。
 アーカンソー州の敵の州境を突破した、そしてそのまま南下していくとだった。
「敵の戦力のうち四万がです」
「こっちに倒されたか」
「そうなりました」
 ミニーがトウェインに報告した。
「これまでの戦で」
「敵軍は四十万やからな」
「そのうちの十分の一をですね」
「我が軍は倒したな」
「そうなりましたね、そのうち捕虜は二万で」
 自分達がそうしたというのだ。
「そして残る二万はです」
「敵軍が死体や魂を回収してやな」
「復活の準備をさせるかです」
「負傷兵やな」
「そうなって8います」
「その二万はやがて復活か回復してまた戦場に来るな」 
 トウェインはすぐに考えた。
「そうなるな」
「そうですね」
「しかし二万の兵をや」
「捕虜にしたことは大きいですね」
「それだけでな、それでや」
「この度はですね」
「それでええわ」
 こう言うのだった。
「今はな」
「そうですか」
「二万もの捕虜を得たことは幸先がええ」
 トウェインは笑ってこうも言った。
「ほなこのままな」
「先に進んでいってですね」
「アーカンソーを掌握するで」
 そうしていくというのだ。
「街や村もな」
「手に入れていきますね」
「敵軍はアーカンソーに十万の兵を置いてや」
「境の守りをしていましたね」
「そうしてたけどな」
「それを突破出来ましたね」
「それでな」
 そのうえでというのだ。
「これからな」
「州の街や村を掌握していきますね」
「当然守備兵もおってな」
 そうしてというのだ。
「守りにかかるが全ての街や村を守れるか」
「残る兵で」
「それが出来るか」
「軍を置けない街や村もありますね」
「そうした街や村からや」
 トウェインは笑って話した。
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