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ドリトル先生と不思議な自衛官
第九幕その五

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「もうね」
「まず戦えないね」
「まともには」
「そうだね」
「弾薬すらまともじゃないしね」 
 戦争の時に使うそういったものもです。
「冗談抜きにだよ」
「戦える状況じゃないね」
「どんな軍隊でも食べものも燃料も弾薬もないなら戦えないから」
「それ以前に動けないから」
「戦えないわね」
「あの国はあのままで」 
 まさに何もないままでというのです。
「どうしようもないままだよ」
「よくなることはないね」
「ああした国家体制である限りは」
「絶対に」
「そうだよ、幾ら国際法を無視していても」 
 そうしたとんでもない軍隊でもというのです。
「戦えないならね」
「何てことないね」
「ミサイルばかり撃つけれど」
「それでもね」
「そのミサイルを撃つことすらね」 
 いつも撃っているそれをというのです。
「物凄くお金かかるしね」
「燃料とね」
「あんなボロボロの国でいつも撃ってると」
「余計に大変だね」
「お金も資源もなくなるわ」
「燃料だってね」
「日本ならあれだけ撃っても何もないよ」
 全くという口調で言うのでした。
「けれどね」
「それでもだよね」
「あの国だとね」
「ミサイル一発だけでもかなりの負担だね」
「もうドン底の国がね」
 何もない国がというのです。
「あんなことをしてもね」
「もっとものがなくなるだけだよね」
「それこそ」
「そう言うしかないわね」
「そうだよ、あの国に未来はないから」
 全くと言うのでした。
「だからね」
「滅多なことじゃ戦争にならないね」
「動きたくても動けないから」
「とても」
「それでだね」
「国際法を守らないという意味でも酷い軍隊ということをね」
 この現実をというのです。
「見ていればいいよ」
「そうだね」
「国際法を考えるとね」
「北朝鮮軍はそうだね」
「そうした軍隊ね」
「そういうことだよ」
 こう皆にお話しました。
「最早ね」
「いや、何かと話題になるけれど」
「悪い意味ばかりで」
「もう戦えないのね」
「そうした風になってるんだね」
「余程のことがないとね、しかし国際法はね」
 再びこの法律のお話をしました。
「何といってもね」
「守らないとね」
「北朝鮮軍を反面教師にして」
「そのうえでね」
 まさにというのです。
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