暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と不思議な自衛官
第九幕その二

[8]前話 [2]次話
「だからね」
「守るべきだよね」
「何があっても」
「そうだね」
「定められた軍服を着てね」 
 そのうえでというのです。
「一般市民を攻撃しない、軍隊と軍隊だけが戦う」
「大きく言ってそうなるね」
「国際法ってね」
「そうだね」
「そうだよ、だからゲリラは駄目なんだ」
 この戦い方はというのです。
「軍服を着ていないからね」
「戦うには軍服を着ることだね」
「それが絶対の条件だよね」
「何と言っても」
「そしてそれを行わないのなら」
 それならというのです。
「もうね」
「国際法違反でね」
「捕虜になれないんだよね」
「いざという時に」
「ナポレオン一世がスペインを占領した時からはじまったけれど」
 ゲリラ戦術はというのです。
「市民に紛れて街や村で敵を攻撃するけれど」
「それやったらね」
「大変なことになるのよね」
「一般市民と区別がつかないから」
「攻撃される方はたまったものじゃないし」
「次第に精神的に追い詰められてね」
「フランス軍は一般市民も攻撃しだしたね」
 一般市民に紛れ込んでいるこの人達をです。
「それで泥沼になったね」
「そうそう」
「とんでもないことになったわ」
「攻撃されたスペインの人達がゲリラに入ってフランス軍をさらに攻撃して」
「それでフランス軍がまた一般市民を攻撃する」
「その堂々巡りでね」
「そうなってね」 
 そしてというのです。
「お互い酷いことになって」
「ナポレオンさんは負けたけれど」
「それでフランス軍は撤退したけれど」
「そうなるまでにお互い大きな犠牲が出たね」
「酷いことだね」
「強い軍隊には有効でもね」
 ゲリラ戦術はというのです。
「非常に大きな犠牲を払うし」
「嫌なものだね」
「攻撃される方は何時何処で誰からそうされるかわからないし」
「そこから一般市民を敵とみなす様になって」
「それで攻撃してね」
「恨んだ一般市民の人達もゲリラになるからね」
「こんな悪いことはないよ」 
 全く以てというのです。
「本当にね」
「そうだよね」
「最悪と言っていいね、ゲリラ戦は」
「スペインは勝ったけれどね」
「そのゲイラ戦術も禁止しているよ」
 先生は皆に言いました。
「国際法ではね」
「そうだよね」
「そのことも覚えておかないとね」
「ちゃんと学んで」
「そのうえで」
「実はそのことをね」
 皆にあらためてお話しました。
「書いているんだ」
「ゲリラ戦術のことをなんだ」
「国際法から見て書いているんだ」
「そうしているのね」
「いや、国際法での軍服の重要性だよ」
 このことだというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ