第九幕その六
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「乙姫さんがおられて」
「四海龍王さん達もで」
「神様達もおられて」
「人魚の国だけじゃないんだ」
「そうなのね」
「そうよ、だから貴方達も機会があったら」
ドロシーは恵梨香達五人にお話しました。
「海の底にも行ってね」
「わかりました」
「そうさせてもらいます」
「これからは」
「その機会があれば」
「そうさせてもらいます」
「私も一緒させてもらうかもね」
その時はというのです。
「若しかしたら」
「その時は宜しくお願いします」
「海の底はまだ長くいたことがなくて」
「あまりよく知らないですし」
「どなたかが一緒なら」
「それなら嬉しいです」
「その時はね、オズの国は地上だけじゃないから」
人が暮らしていて国がある場所はというのです。
「そちらもね」
「行くといいですね」
「そうよ、そうしてね」
そのうえでというのです。
「色々なものを見て回ってね」
「楽しむことですね」
「そうしたらいいわ」
こう言うのでした。
「その時は」
「いや、何と広い世界か」
おじさんはそのお話を聞いてしみじみとして言いました。
「オズの国は」
「地上だけでなくて」
おばさんも言います。
「お空にも地下にもで」
「海の底にまで人がいてな」
「国があるなんて」
「全く以て凄い国だな」
「あらためて実感するわね」
「全くだ、外の世界も広いが」
「オズの国も広いわね」
こうおじさんに言いました。
「とてもね」
「全くだな」
「そのことを今実感したわね」
「ここで色々な生きものも見てな」
「そうなの、世界は広くて」
ドロシーは笑顔でお二人に答えました。
「オズの国もなのよ」
「そういうことだな」
「お伽の国の世界も広いのね」
「そうよ、こうした場所もあってね」
「色々な場所で人が暮らしていてか」
「国もあって」
「とても広いの。そして賑やかなのよ」
ただ広いだけでなくです。
「色々な人が暮らしていて色々な国があるから」
「だからだな」
「賑やかなのね」
「それで旅をしてもよ」
ドロシーがよくそうしている様にです。
「凄くね」
「楽しいか」
「そうなのね」
「楽しいことしかないわ」
そうだというのです。
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