第九幕その三
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「日本でも独特みたいね」
「はい、何でも日本の九州の方の」
「そちらのお茶漬けなのね」
「こうして鯖を生で食べるのは九州で」
「日本の他の地域にはないのね」
「九州から来ている子がお話してくれたことがあります」
そうだったというのです。
「こうしたお茶漬けがあるって」
「本当に日本のその地域のお料理で」
「私も食べたことなかったです」
日本人の恵梨香もというのです。
「これが。ほやはあるんですが」
「あちらはなの」
「関西にも来ることがありまして」
ほやはというのです。
「お父さんとお母さんも好きで」
「お家でも食べるの」
「はい、そうですが」
それでもというのです。
「このお茶漬けはです」
「なかったのね」
「はい、ですが食べますと」
「美味しいわね」
「そう思います」
恵梨香としてもです。
「いいですね」
「そうね、お昼はバーベキューだけれど」
「お茶漬けもいいですね」
「そうよね、あっさりしていてね」
「朝食に向いていますね」
「そうね、ただ日本じゃ皆食べてるのね」
オズマは恵梨香にこのことを尋ねました。
「それもよく」
「はい、そうです」
恵梨香もその通りだと答えます。
「私も好きですし」
「そうなのね、本当にオズの国でもね」
「そうはですか」
「食べないわね」
「和食は広まっていても」
「納豆とかを食べても」
それでもというのです。
「お茶漬けはね、あと卵かけご飯は最近ね」
「食べられていますか」
「そうだけれどね」
「日本では卵かけご飯もです」
「よく食べるのね」
「お茶漬けと同じで」
「シンプルだけれどね」
ドロシーは卵かけご飯についてこう言いました。
「あちらも美味しいわね」
「そうですね」
「生卵を食べるのは」
こうしたことはといいますと。
「オズの国ではね」
「なかったんですね」
「ええ、それで外の世界でも」
「日本以外ではです」
「なかったのね」
「皆に言われます」
日本以外の国から来たです。
「そう」
「そうでしょうね」
「お茶漬けも卵かけご飯も」
「日本だけよ」
「そうなんですよね」
「けれど食べてみるとね」
オズの国にも入ってきていてというのです。
「どちらもね」
「美味しいですね」
「ええ」
恵梨香ににこりと笑って答えました。
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