第十三章
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「私と闘いたければそこに来るのね」
ここまで言ってだ。女は踵を返す。そして最後にアクセルに背中越しに言ってきた。
「ダブル、そしてディケイド達と一緒に」
「ディケイドのことも知っているか」
「ええ、そうよ」
女はそのまま背中越しでアクセルに述べる。
「聞いているわ」
「誰から聞いたかが問題だな」
「それもわかるわ」
女の言葉に笑みが宿った。
「そこに来ればね」
「そうか。そこでか」
「そして。待っているわ」
今度はこう返すのであった。アクセルに対して。
「私がアクセルを倒すのをね」
「言うものだな。では俺もだ」
「そうだというのね」
「俺は倒されはしない」
アクセルも言葉を返す。強い言葉でだ。
「そしてだ。そのうえでだ」
「私を倒すというのね」
「その通りだ。覚えておけ」
「わかったわ。それならね」
「覚えておくな」
「そうするわ。その言葉をそっくり返す為にね」
ここまで告げてだった。女は今は撤退した。井坂は倒したがそれでもだった。あらたな、蘇った敵の存在を知ることになったのだった。
そしてだ。ダブルもだった。ユートピアドーパメントとの闘いの中でだ。彼に告げられた。
「さて」
「さて?」
「何だというんだ」
フィリップと左が同時に彼に問うた。
「まさかと思うけれど」
「撤退するとでもいうのか」
「そのまさかだ」
こう返すドーパメントだった。そしてだ。
ダブルから一旦間合いを離してだ。加頭の姿に戻ってから言うのだった。
「ここでの闘いはこれまでにしよう」
「園咲家か」
「あの場所で」
「そこでまた闘おう」
こう二人に告げるのだった。
「再び」
「わかった、それならだ」
「今は闘いを止めよう」
ダブルも変身を解いた。二人にしても変身を解いた相手とライダーで闘うことはしない。それで変身を解いて加頭に告げるのだった。
「園咲家だな」
「そこで」
「あの場所で決着をつけよう」
また言う加頭だった。
「それでは今はだ」
「ところでだけれど」
「一つ聞きたいことがある」
フィリップと左はその加頭に問うのだった。
「君達の財団エックスは」
「過去にあった財団と関係があるのか」
「ないと言えば嘘になる」
加頭はそれを否定しなかった。
「過去の話だ」
「やはりそうだったのか」
「そして過去も仮面ライダーとか」
「その通り。私達の先駆者達と仮面ライダーは言うならば宿敵の関係にある」
加頭の言葉は続く。
「組織は幾度も潰えてきたがそれでも」
「組織を何度も立ち上げ」
「そのうえでか」
「そういうことだ。他に質問はあるか」
「いや、ない」
「今はそれだけで充分だ」
二人はこう答えた。
「今はこれ以上質問をしても」
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