第六章
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「すぐに消えるから」
「出て来て」
「それで、ですね」
「そうなるから」
だからだというのだ。
「消えたらね」
「帰りますか」
「そうしますか」
「それで約束だから」
二人に笑って話した。
「今日のお礼にね」
「アイスですね」
「奢ってくれるんですね」
「彼氏には三人で映ってる画像送って」
そうもしてというのだ。
「インスタも更新して」
「インスタやってるんですか」
「そうなんですね」
「妖怪のこと言ったら大騒ぎになるからしないけれど」
それでもというのだ。
「やってるしね」
「それで、ですか」
「その画像でインスタもう更新されますか」
「そうするわ」
こう答えた。
「ここでね、それでね」
「その後で、ですね」
「アイスですね」
「コンビニに行って」
そうしてというのだ。
「食べましょう」
「わかりました」
「じゃあ今からですね」
「丁度すぐ傍にあるし」
今三人がいる寺のだ。
「だからね」
「そこで、ですね」
「アイス買ってくれるんですね」
「そうするわ、それで食べたらね」
そうしたらというのだ。
「もうね」
「それで、ですね」
「今日は解散ですね」
「そうしましょう、ただね」
ここで茉由は二人にこうも言った。
「松岡君彼女さんはしっかりとね」
「送ることですね」
「お家までね、真夜中だから」
この時間帯だからだというのだ。
「そのことはね」
「しっかりとですね」
「お願いね」
「わかっています、ここに来る時も」
松岡は茉由に確かな顔と声で答えた。
「迎えに行きましたし」
「それならね」
「帰りもですね」
「ちゃんとね」
「送ります」
「そうしてね。私も今彼氏にメールしたら」
自分もとだ、茉由は松岡に話した。
「彼氏から迎えに行くってね」
「連絡来たんですか」
「すぐにね」
微笑んで答えた。
「そうメールが来たわ」
「そうですか」
「自転車だからいいって言ったのに」
茉由は少しはにかんだ様な笑顔になって松岡に話した。
「女の人一人じゃ駄目って言って」
「茉由さんと同じこと言ってますね」
「そうね、けれどそう言ってくれるなら」
「迎えに来てもらいますか」
「実は彼氏私の今のお家のすぐ近くだし」
「なら一緒にですね」
「帰るわ、じゃあまずはね」
松岡と光にあらためて話した。
「コンビニでね」
「はい、アイス食べましょう」
「ご馳走になります」
二人も笑顔で応えた、そして三人で茉由の奢りでアイスを食べた。、松岡は食べ終わると光を彼女の家まで送った。茉由は迎えに来た彼氏をコンビニで待ち彼が来てから一緒に帰った。そうしてこの夜は妖怪から眠りに入ったのだった。
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