【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第3章】実験艦〈スキドブラドニール〉、出航。
【第3節】マチュレアとフォデッサの来室。
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り名指しで招集を受けた時には、アタシら、震えたっスよ!」
「でも、今にして思うと、なんで、私らのことなんか、御存知だったんだろうね?」
「ウチの部隊長が選りにも選って、わざわざこのアタシらを推薦するとは、とても思えないんスけどね。(笑)」
どうやら、この二人は、上司からあまり気に入られてはいないようです。
【と言うか、実際には「問題児コンビ」として相当に煙たがられています。】
マチュレアとフォデッサはそこまで一気に「自分語り」を続けてから、不意に話の矛先をカナタとツバサに向けました。
「ところで、最後にホールに来たこちらのお二人は、何だかすごく気軽に質問とかしてたみたいだけど……」
「もしかして、提督とは個人的にお知り合いなんスか?」
これには、双子よりも先に、ノーラがいきなり悪戯っぽい口調でこう答えます。
「ふっふっふっ。聞いて驚け〜! こちらのお二人は、八神提督の親友でもある『本局のエース・オブ・エース』こと、高町なのは教導官のお嬢様方だ〜!」
「ちょっ! やめてヨ、そういう言い方!」
「いきなり親の名前から入るのは、さすがに勘弁してもらえませんか!」
カナタとツバサはすかさず真顔で抗議の声を上げ、ノーラもこれにはぴたりと両掌を合わせて頭を下げました。
「あ〜。二人とも、ごめんね〜。なんか、ついノリで〜」
「えー。じゃ、ホントにそうなんだー」
「じゃ、やっぱり、お二人はあの執務官さんともお知り合いなんスか? さっきも名前を略称で呼んでたみたいっスけど」
マチュレアとフォデッサは、すかさずそうたたみかけて来ます。
「ええ。まあ、何度か会ってお話をしたことがあるぐらいですが」
「だったら、もう、部屋、変わってくんないかなー?」
「て言うか、なんでこんな部屋割りになったんスかねえ?」
そんな二人の愚痴にも、双子は冷静にこう返しました。
「おそらくは、提督がお決めになったことですから、私たちが勝手に変えてしまうのも、どうかと思いますが……」
「存外、女性8人を年齢順に並べて二つに割っただけなのかもネ」
「そーかー! ほんの1歳の違いが大違いだったのかー!」
カナタの言葉に、マチュレアはがっくりと首をうなだれました。
すると、今度は、ゼルフィが少し心配そうな口調で二人組に問いかけます。
「ところで、あなたたち、その執務官さんたちを置き去りにして、二人でこっちに逃げて来ちゃって良かったの?」
「いやいや。置き去りにした訳じゃないっスよ」
「補佐官の人が『そろそろアフタヌーン・ティーの時間だから、自分たちは八神家の皆さんを誘って談話室でお茶を飲んで来る』なんて言い出したからねー」
「なんか、アタシらも遠回しに誘われてるような気も、したんスけど……」
「さすが
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