【第一部】新世界ローゼン。アインハルト救出作戦。
【第3章】実験艦〈スキドブラドニール〉、出航。
【第1節】八神はやて提督、ホールでの訓示。
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も一定の合意を得たいところです。
【たとえ管理外世界であっても、魔法文化が広く普及しているのであれば、管理局が認める範囲内で「特定の管理世界と交流を持つこと」それ自体には何も問題がありません。
(もちろん、地球のような「魔法文化それ自体が無い世界」の場合には、公式には決して交流など許可されないのですが。)
さらに言うと、もしもその世界全体を代表することのできる「中央政府」や「王」や「盟主」が存在しているのであれば、「広域次元犯罪者との不法な接触」などを未然に防ぐためにも、「公式に認められる交流の範囲や規模」に関しては、むしろ積極的に合意を取りに行くべきなのです。】
八神提督はさらに、幾つかの注意事項についても語りました。
何より重要なのは、『この実験艦はまだ存在それ自体が機密なのだ』ということです。
だから、出航そのものも「極秘裡に」行われます。間違っても前回のようにメディアで中継されたりすることはありませんし、おそらくは、「出航したという事実」そのものの報道すら、何日も先のことになるでしょう。
そして……今この広間にいるのは、八神家の7名も含めて全員が「上陸部隊」なのですが……彼等はみな、指定された「上陸部隊用の居住区画」から一歩も外に出てはいけません。区画の外は、それこそ機密だらけだからです。
また、彼等はみな、上陸部隊以外の「通常の乗組員」とは一切接触してはいけません。
(と言っても、実際には両者の居住区画は互いに隔壁で完全に遮断されているので、普通にしていれば、そもそも接触などできるはずもないのですが。)
カナタ《うわあ……。何、それ……。》
ツバサ《艦橋や機関区なども機密だらけ、ということでしょうか?》
はやて「そんな訳で、本艦は間もなく1100時に出航するよ。ベルカ世界を経由して現地に到着するのは、およそ81時間後の予定や。まあ、娯楽施設も何も無い艦で悪いんやけど、ゆっくりと体を休めたり、お互いに親睦を深めたりで、三日あまりの間、何とか時間を潰してな。
ほな、最後に何か質問はあるかな?」
ツバサ「あの……些細なことなのですが、提督、よろしいでしょうか?」
はやて「ええよ。何でも言うてや」
ツバサ「八神家の皆さんの中で、シャマル先生だけが、こちらにいらっしゃらないようなのですが、それは……」
すると、スピーカーから突然、シャマルの声が流れて来ました。
(映像も無い上に、何やら軽くエフェクトがかけられたような感じの声です。)
シャマル「は〜い。私は、今回はブリッジのクルーになってま〜す。だから、みんなと直接には会えないんだけど、こちらはこちらで元気にやってるから安心してね〜」
ツバサ《いや。別にそういう心配をしていた訳では無いのですが……。
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