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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
憤慨するあたしは、彼女を殴る
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ったその時、声をかけられる。
「あ、」
「シェヘラザード様。」
そこにいたのは三笠に所属しているサーヴァントの一騎、シェヘラザードだった。
図書館設立当時から香子とは交友があり、たまに遊びに来たりして物語を作ったりしている。
「何かごようでしょうか?」
「あ、あの…少しお悩み事が…。」
「…?」
相変わらずの怯えきった困り顔で、彼女はたどたどしく話していく。
そうして分かったのが
「子供が…いない?」
「はい。それも日に日に減っているのです。」
子供の失踪事件。
三笠記念艦は孤児院の役割も担っており、中には大勢の子供が暮らしている。
財団との戦争中はホテル等にあずけられていたが、ついこの前やっと帰ってこられるようになった。
そこからだ。
子供達が、消えたのは。
「アタランテ様もまだ消耗しきっており、万全ではありません。なのでどうか…。」
孤児院の子供達はバーサーカーのアタランテが面倒を見ているらしいが、先の戦いでかなり消耗しているためしばらくは休んでいる。
というよりも戦いの直後だ。三笠の他のサーヴァントも万全では無い。
そして、この事実はまだアタランテ本人にも知らされていない。
もし知れば、そのボロボロの身体で無理矢理探しに行こうとするからだ。
「ことが大きくなる前に、私と葵様で解決してもらいたいと…。」
「はい…頼めるのは…あなた方くらいしか…。」
なるほど、
そんなわけで交友関係のある香子を頼ったわけだ。
それと、
あたしたちを頼った理由は、
もう一つあった。
?
同日、深夜。
「子供の幽霊?」
「はい。」
あたしと香子は三笠周辺を散策する。
そうしながら香子はシェヘラザードから聞いた噂を話し出した。
「深夜、子供の幽霊が手招きをする。そんな噂があるそうで。」
「怖…。」
夜中、トイレに起きた子供達が見たのだという。
遠くの方から複数の子供が、「おいで、おいで」とこちらに手招きをしているそうだ。
「たのしいよ。」
「こっちにきてみんなとあそぼう」
などと言いながら手招きする。
目撃した子供は怖くなり逃げ出し、大人に報告。
後日幽霊が立っていた場所を調べてみると、そこには何も無かったのだとか
。
「毎晩二〜三人程が失踪しており、それと関係あるのでは無いかと、シェヘラザード様は申しておりました。」
「…。」
よくありそうな怪談話…だけど
そういったことが有り得るのがこの崩壊世界だ。
幽霊ならば、陰陽術に心得がある香子なら何か解決できるのではないか?
シェヘラザードはそう思い、あたし達を頼ったのだ。
あと、
「アンタ達も頼まれたんだ。」
「まぁ
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