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『外伝:紫』崩壊した世界で紫式部が来てくれたけどなにか違う
憤慨するあたしは、彼女を殴る
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広海さん。
しかしそれでも止まらず、彼の相棒のである刑部姫が呼びかけたりするも、全く意味をなさない。
彼の精神崩壊の原因。
それが、舞だったりする。
「はい!あなた!!」
広海さんがマリーから注射を受け取る。
そうして暴れる探偵の腕になんとか針を当て、鎮静剤を無理矢理注入。
「…!…。」
少しして、探偵は大人しくなると気絶するように眠りについた。
次第に心電図も落ち着き、病室にはリズミカルな音が響くのみとなった。
「…誰にだって間違いとか、過ちとかはある。でも、逃げたり、背いたりしたらダメなんだ。向き合わないと…現実に立ち向かわないと前には進めないんだ…探偵さん。」
「まぁまーちゃんの自滅に近いんだけどね…。」
探偵の精神崩壊の原因、
それは葛城舞が男≠セったから。
葛城舞は財団から指名手配されている。
そのため身分を隠し、偽名を使い性別すらも偽った。
幸いその見た目は女性にしか見えず、誰も男だとは疑わなかった。
彼はその美貌を活かし、探偵のいる町姫路町にあるBARにて看板娘を勤めていた。
BARにはにつかわしくない着物。
優しく、柔らかな態度
誰にでも接してくれるし、サービスも良くしてくれる。
その笑顔は誰だって虜にした。
そして、その探偵すらも
いわば彼は…ガチ恋勢になってしまっていたのだ。
常連、バーソロミューと共にファンクラブも作ったし、舞の御美足と着物の上からでもわかる魅惑の腰付きに夢中になってチラチラ見たし、かきあげられた髪から見える色気たっぷりのうなじに興奮したし、時にはかがむとちらりと覗く乳首で抜いたこともあった。
そうして、彼は壊れた。
性別を明かされ、今までの過ちが脳内を駆け抜け、受け止めきれない現実に拒否反応を示し、精神は崩壊した。
そういうことで彼は今、三笠で療養中とのこと。
しばらくは帰れそうにないと担当医の武田広海は言ったそうだ。
場所は戻り、
「大変だなぁ…探偵さんも。」
一連の出来事を聞き、最初は変な笑いが漏れたもののあたしだって舞には騙されてる。
同じような道を辿っていたんじゃないかと思うと、ちょっとだけ肩がすくんだ。
「騙された…と言いましても舞様にはなんの悪意も無いのですけどね…。」
「ね…。」
舞が女性の格好を好むようになったワケは…いや、また今度にしよう。
彼の…いや、彼と北斎のここまでの物語は思ったよりも壮大だった。
そもそもこの世界の人間じゃないとか、ニャルなんとか?みたいな古き神?と戦ったとか、
で、この世界に来てからも大変だったとか。
いずれは細かいことも聞いて、本にしようかと思ってる。
「あの…。」
「?」
と、続きを書こうと思
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