第22話
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てたなんてね……業者も別だし、アーロンに言われるまで私達も気付かなかったよ。」
「では、アーロンさんも同じ線を……」
「……それとやっぱり不動産業者の方は………」
「―――――で、借主と倉庫の場所は?」
二人の話を聞いたフェリはアーロンの行動や考えを推測し、アニエスは新たな死者の判明に辛そうな表情を浮かべ、ヴァンは続きを促した。
「ああ……まず借主は”サルバッド通運”だ。」
「サルバッドというと……カルバードの南東部にある?」
「ええ、大陸中東部への玄関口でもある街ですけど……」
「また妙な名前が出て来たな。……いや、当然それも偽名か。」
「うん、調べてみたらそんな会社、どこにも登録されていなくてね。サルバッドっていう名前に何の意味があるかはわからないけど。」
「適当かもしれねぇしな。――――それと肝心の倉庫の場所だが。ザイファを出せ、位置を送ってやる。」
「へっ、用意周到じゃねえか。」
ジャックにザイファを出すように促されたヴァンは口元に笑みを浮かべてザイファを取り出し、ジャックが送ったデータを確認した。
「って、新市街を抜けた先の波止場の近くじゃねえか……!?」
「本当ですかっ……!?」
「さっき立ち寄った際には気づきませんでしたが……」
データを確認したヴァンとフェリは驚き、アニエスは戸惑いの表情で指摘した。
「よし――――とにかく行ってみるぞ。」
「はいっ!」
「ジャックさん、ハルさんもありがとうございました……!」
「いや……俺も迷ったんだがな。」
「アーロン……無理もないけどかなり思い詰めてる様子だった。ヴァン、アニエスもフェリもできれば彼の力になってあげて?」
「ああ、ルウ家にも頼まれてるしな。」
「それに、放っておけませんから。」
「わたしたちも力を尽くします!」
「ああ、頼んだぜ。――――おっと、一つ肝心なことを言い忘れていた。お前達が俺達の所に来る少し前、”エースキラー”の連中もアーロンやお前達と同じ内容を俺達に聞きにきたぜ。」
ヴァン達の心強い言葉に口元に笑みを浮かべて頷いたジャックはある事を思い出してヴァン達にそれを伝えた。
「えっ!”エースキラー”の人達もですか……!?」
「アーロンさんのような地元の人でもないのに、どうやってわたし達よりも速く気づけたのでしょう……?」
「ま、向こうには優れた先読み能力で知られている”氷の乙女”がいるからな。お得意の先読み能力もそうだが、もしかしたらこの煌都にいるかもしれない情報局の連中からの情報で気づいたのかもな。――――で、いつ頃聞きに来たんだ?」
ジャックの情報を聞いた
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