第22話
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たのはやはり”奴等”という事になるな。」
「はい。マルティーナさんから聞いた彼らの武装等も考えると、間違いないでしょうね。」
「?その口ぶりだとまさか、貴方達……何か心当たりがあるのね?それに”マルティーナ”という名前……確か、件の渦中の人物の義理の姉の事よね?」
自分の話を聞いて心当たりがある様子の会話をしたヴァンとフェリが気になったエレインは真剣な表情で訊ねた。
「ああ、実はあの襲撃の時――――――」
そしてヴァン達はマルティーナから聞いた話をエレインに伝えた。
「………そう。やはり、彼の身内である彼女にも襲撃があったのね。しかも襲撃した人物が"A"の幹部かつ劣勢になったその幹部の援軍に現れた二人の幹部らしき人物達の武装等の件も考えると今回の件、やはり"A"が深く関係しているようね。この事件―――――最悪を更に超えてくるでしょうね。私は別の方面も当たってみる。貴方たちも深入りするつもりならくれぐれも注意してちょうだい。」
ヴァン達からの話を聞いたエレインはその場で考え込んだ後ヴァン達に忠告をしてその場から立ち去った。
「ったく、気を付けるのはお前も同じだろうが……」
「はい……いくら腕が立つと言っても。その、改めて協力し合った方がいいんじゃないでしょうか……?」
「……ま、必要があればな。」
アニエスの提案にヴァンは静かな表情で頷いた。
「えと、わたしたちも一応中を調べてみますか?」
「いや、あいつが調べて何もなけりゃあ時間の無駄ってモンだ。それにどうやらアーロンのヤツも立ち寄ってなさそうだしな。」
「はい……一体どちらに行かれたんでしょう。黒月の皆さんにもわからないみたいですし。そういえば半グレの人達も結局、どこに行ったんでしょう?ラングポートから出た形跡は確かまだ無いんでしたよね?」
「ああ、そこがポイントだな。この街は黒月の目が行き渡ってるがそれでもデカイ分、完全じゃねえ。なにせ人口55万の大都市―――巨大な港商区にメンフィル帝国軍の基地もある。」
「それらを虱潰しにするわけにも行かなさそうですね……」
「いや、実際黒月の連中はやってる最中だとは思うがな。―――――だが俺達は”裏解決屋”だ。せいぜい鼻を働かせないとな。」
フェリの悩みに答えたヴァンはザイファを取り出して何かの操作をした。
「……よし、ここがよさそうだな。」
「導力ネット、ですか?」
「一体何を……」
「不動産関連の取り扱いサイトだ。”メッセルダム商事”が入ったのと同じタイミングでの動きを調べてみる。」
「………」
「……?フドウサン?」
ヴァンがやろうとしている事を察したアニエスは呆けた声を出し、初めて聞く言葉にフ
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