第22話
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「そうですか………」
「そういえばアンタは街が謎の霧に包まれた時、アンタへの襲撃は無かったのか?奴の仲間の件を考えれば、奴の身内であるアンタも襲撃されてもおかしくないと思うんだが……」
マルティーナの答えを聞いたアニエスが相づちを打つとヴァンが真剣な表情で新たな質問をした。
「………私も襲撃をされたわ。勿論、撃退したから今こうして無事な姿で貴方達の目の前いるのだけどね。」
「ええっ!?」
「という事は襲撃者の顔や特徴も知っているんですよね……!?」
マルティーナが口にした驚愕の答えにヴァン達はそれぞれ血相を変えた後アニエスは驚きの表情で声を上げ、フェリは真剣な表情で訊ねた。
「ええ。ミント髪の細い身体をした青年よ。年齢はそうね……アーロンより少し上くらいかしら。」
「その特徴の人物はアイーダさん達を”あんな目”に遭わせた………!」
「”アルマータ”の幹部の一人―――――”メルキオル”、でしたね……」
「まさかメルキオル――――――アルマータの幹部が直々に襲撃していたとはな……しかし、あのメルキオルをアンタ一人で撃退したって事になるんだから話には聞いていたがアンタは相当な使い手のようだな。」
マルティーナが口にした特徴の人物を聞いて再び血相を変えたフェリは真剣な表情で呟き、アニエスは不安そうな表情で呟き、真剣な表情で呟いたヴァンは苦笑しながらマルティーナを見つめた。
「フフ、幸いにも相性が良かっただけよ。」
「”相性”、ですか?」
マルティーナの言葉の意味がわからないアニエスは不思議そうな表情で首を傾げた。
「私を襲撃した人物の戦い方から察するに彼の本領は”暗殺者”。対する私は”元”とはいえ、”騎士”だからね。」
「なるほど……奇襲で相手を仕留める”暗殺者”と正面衝突での戦闘が本領の”騎士”でしたら、奇襲が失敗した時点で”暗殺者”の分は悪くなりますね。」
「とはいってもあの”火喰鳥”すらも敵わなかったことから、奴自身の戦闘能力も相当なものなのだろうがな。それで奴は何か気になる事は言っていなかったか?」
マルティーナの話を聞いて納得しているフェリに指摘したヴァンはマルティーナに新たな質問をした。
「そうね……”自分達の計画の為に、私にも死んでもらう”、と言っていたわ。」
「自分達――――――”アルマータの計画の為”、ですか………」
「やはり”火喰鳥”達の件のように、何らかの”計画”の為に今回の件を引き起こしたようだな。他に何か気になる事はなかったか?」
考え込みながら呟いたマルティーナの言葉を聞いたアニエスは不安そうな表情で呟き、真剣な表情で推測したヴァンは質問を続けた。
「後はそうね……さっき話した私を
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