暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜黎の陽だまりと終焉を超えし英雄達〜
第22話
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
その場から立ち去った。



「さて――――今日の方針だが、わかっているな?」

「まずは昨夜の事件の調査、ですね。特に”霧”の原因が気になります。……やはり”ゲネシス”とも関係しているかもしれません。」

「それとアーロンさんの行方ですね。恐らく犯人―――――今の所”アルマータ”の可能性が一番高そうですが―――その本拠地に突入した可能性もありそうです。」

「上出来だ、その二つで合ってる。とりあえずは情報収集だな。必要なら4spgにも対応していく。ジャックからの続報も聞きたいし、ギルドや警察のネタも知りたい所だ。―――――そういえば、アニエス。メイヴィスレインの回復具合はどうだ?」

「蘇生魔術を終えた後のメイヴィスレインさん、かなり疲弊していた様子でしたものね……」

今後の方針を伝えた後あることを思い出したヴァンはアニエスに訊ね、フェリは昨夜の出来事を思い返した。

「今朝起きた時に聞いてみたら今日の夕方には8割くらいまでは回復する見込みとの事です。それまではメイヴィスレインと同調している私の魔力を使っての回復に専念するとの事なので、私への念話もそうですが、私達からの呼びかけに応える事も余程の事態にならない限りはしないと言っていました。」

「そうか。ただでさえ蘇生魔術は術者が負う負担が大きいと聞いているからな。それを連続で何度も使用させちまったんだから、無理もないな。――――――とにかく臨機応援に動いていくぞ。」

「「はい!」」

そしてヴァン達は情報収集をしつつ、4spgに対応を開始した。



〜東方人街〜



「あら、貴方達は………」

ヴァン達が東方人街を歩いていると花束を持ったマルティーナが声をかけた。

「アーロンさんのお姉さんの……」

「―――――ちょうどよかったぜ。アンタにも聞きたい事があるからアンタの事も探していたんだ。」

声を聞いて振り向き、自分達に声をかけた人物がマルティーナである事を確認したフェリは真剣な表情を浮かべ、ヴァンはマルティーナにある事を訊ねようとした。

「アーロンの行方よね?……事情はアシェンから聞いているわ。アーロンなら、昨日の深夜に帰ってきて私の安否を確認した後、すぐに家を出てそれっきり連絡はないわ。」

「昨日の深夜という事は、仲間の人達の件の後すぐにマルティーナさんの安否を確認する為に一旦家に帰ったようですね。」

「ええ。その……何か気になる事等は言っていませんでしたか?」

マルティーナの話を聞いたフェリはアーロンの行動を推測し、フェリの推測に頷いたアニエスはマルティーナにアーロンに関する質問をした。



「残念ながらアーロンが向かった場所に繋がるような事は何も言わなかったわ。」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ