第七百四十四話 シナゴーグその六
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「勿論寄付もね」
「そうしたことに使えっていうんだね」
「自分ことは質素でね」
「つくづく禁欲的だね」
「我が国はね、ただ色々なサービスは」
国家が提供するそれはというのだ。
「かなりよ、お仕事にも生活にもね」
「困らないのね」
ウェンディが応えた。
「ユダヤ教徒だと」
「イスラエル市民ならね」
「凄いサービスを色々受けられて」
「それで働くなら」
それならというのだ。
「一切ね」
「生活の心配いらないのね」
「ちなみに働かないなら」
「無理になの」
「怠惰でしょ」
働かないことはというのだ。
「もうそれはね」
「絶対に許されないことね」
「七つの大罪はね」
「許さないのね」
「怠惰にね」
この罪だけでなくというのだ。
「憤怒、傲慢、好色、大食、嫉妬、強欲はね」
「それに基づく罪は」
「許されないのよ」
「そうなのね」
「そこにね」
アンはさらに話した。
「十戒もあるから」
「モーゼの」
「こちらに反することもね」
「許されないのね」
「だから働かないことも」
身体が働ける状況ならということは言うまでもない。
「罪にもね」
「問われるのね」
「そうなのよ」
「働くことは美徳で」
ウェンディは連合で広くその通りだと考えられているこの考えについて述べた。
「働かないとね」
「駄目よね」
「やっぱりそうだけれどね」
「けれどやっぱり働かない人っているでしょ」
「世の中にはね」
「所謂ニートね」
「いるわね」
アンにその通りだと答えた。
「そうした人も」
「イスラエルは失業保険が切れたり一定期間就労していないと」
それならというのだ。
「政府が動いて」
「無理に就職させるの」
「強制的にね」
「そうなのね」
「怠惰は許さないから」
七つの大罪であるこれはというのだ。
「だからよ」
「それでなのね」
「そこで嫌だと言えば」
働かない、就労しないと言えばというのだ。
「容赦なくね」
「逮捕ね」
「そうなるのよ」
「勤労は美徳でも厳しいわね」
「共産主義かって言う人もいるわね」
アンはこうも言った、連合では間違った問題の多い思想そして経済学として認識され化石扱いされているものだ。
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