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仮面ライダーダブル 最高のパートナー
第十章
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「はじめさせてもらうか」
「はい」
 光もだ。白い仮面ライダーになっていた。他の面々もだ。
 そのうえでドーパメント達に向かいだ。背中から左達に話した。
「では御前達はだ」
「さらに上に行ってくれるかな」
 門矢と海東の言葉だった。彼等はそれぞれ赤と青のライダー、ディケイドとディエンドになっている。光はキバーラ、小野寺はクウガになっている。
 その姿でだ。左達に言ってきたのである。
「ここは私達が引き受けますから」
「だからね」
「済まない」
 左は素直に礼を述べた。
「それなら。上にだ」
「行くわよ、二人共!」
「ああ、行くぞ!」
「まずは上に行こう」
 左とフィリップも頷いてだ。そうしてだった。
 頂上への階段を駆け上がりそこに辿り着く。するとだ。
 そこにいたのはだ。彼だった。
「やはりな」
「生きていたんだね」
「如何にも」
 加頭順がいた。頂上にいたのは彼だった。
 その彼がだ。左達に対して言うのだった。
「私もまた。こうして再び」
「蘇ったか」
「井坂と同じく」
「私以外にも蘇っている者はいる」
 加頭は無表情に述べていく。
「それは後でわかる」
「後だと」
「今ではないというと」
「それを知る為にはまずは」
 加頭は右手にガイアメモリを出してきた。そしてだ。
 身体に埋め込みだ。あの姿になるのだった。
「ユートピアドーパメント」
「ガイアメモリはまだ使えるか」
「あれっ、確か」
 ここで亜樹子は目をしばたかせてから言った。
「さっきもそうだったけれど」
「何だ?一体」
「いや、この人財団の人よね」 
 そのユートピアドーパメントをスリッパで指し示しながらの言葉だった。
「そうよね」
「それがどうしたんだ」
 左は何を今更といった口調で返した。
「言うまでもないだろ」
「それはそうだけれど」
「そうだけれど。だから何が言いたいんだ」
「財団ってガイアメモリから撤退したのよね」
 彼女が言うのはこのことだった。
「それで何で今使ってるのかしら、まだ」
「それについては」
 ユートピアドーパメントが答えてきた。
「確かに撤退はした」
「そうよね、やっぱり」
「しかし技術は残っている」
 それはだというのだ。
「新規のものを造らないだけでこうして使うことはしている」
「そうだったの」
「その通りだ。だから私も今こうして使っている」
「話はわかった」 
 左が彼の言葉を聞いたうえで述べた。
「それならだ」
「戦うか」
「そうさせてもらう、いいな」
「如何にも。それではだ」
「行くぞ、フィリップ」
 左は右手にライダーのメモリを出しながらフィリップに告げた。
「また二人でだ」
「うん、二人で」
 フィリップも彼に応え
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