第九章
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「いいな」
「さて、では戦いのはじまりです」
井坂もだった。ドーパメントになっている。あの白い禍々しい姿になってだ。そのうえでアクセルと対峙し邪悪な気を見せていた。
「今回こそはです」
「生憎だが二度目も同じだ」
アクセルも引かない。赤い身体で井坂と対峙している。
「貴様は倒される」
「貴方にだというのですね」
「貴様は俺が何度も地獄に落としてやる」
アクセルは睨み返して言う。
「必ずだ」
「では。それを見せてもらいましょう」
「よし、行くぞ」
ここでだ。左がまた一同に告げた。
「上にだ」
「うん、それじゃあね」
「行こう、照井さんも言ってるし」
フィリップと亜樹子が言ってだった。そうしてであった。
一行は塔を登りはじめた。すると途中でだ。
様々なドーパメント達が出て来た。彼等を見てだった。門矢達が言うのだった。
「それではだ」
「ここは私達が」
門矢だけでなく光も言ってきた。
「任せてもらおうか」
「貴方達は上に」
「いや、待て」
ここでだ。左はふと彼等に言うのだった。
「名前で呼んでくれるか」
「名前でか」
「そうだ、それでだ」
こう門矢達に言うのであった。
「左でいい」
「そうか。それなら左」
「ここは私達が」
門矢と光はあらためて彼に声をかけた。
「多々早稲手もらう」
「いいですか、それで」
「あとそっちの君達は」
「何て名前なのかな」
海東と小野寺はフィリップと亜樹子に尋ねた。
「あと下で戦ってる彼は」
「あの人の名前は」
「僕はフィリップ」
「鳴海亜樹子っていいます」
二人もすぐに名乗って返した。
「宜しくね」
「美少女探偵やってます」
「おい、そこでそう言うか」
左は亜樹子の美少女という言葉にすぐに突っ込みを入れた。
「緊張感がなくなるだろうが」
「いいじゃない、ハーフボイルドだし」
「そういう問題じゃないだろ」
「ハーフボイルドねえ」
小野寺は亜樹子の今の言葉に妙に納得して言うのだった。
「そういえばそうかな」
「そうだね。それでだけれど」
海東がここでまた左達に尋ねた。
「下の彼は何て名前だったかな」
「照井竜だ」
左が彼のその問いに答えた。
「それがあいつの名前だ」
「ふうん、何か」
ここでだ。海東は左の言葉を聞いてからこんなことを言った。
「彼はブイスリーに似てるかな」
「ブイスリーって誰ですか?」
亜樹子がすぐに問い返してきた。
「何か格好いい名前ですけれど」
「ああ、その話は後でね」
今は話さないという海東だった。
「長くなるから」
「そうなんですか」
「ではだ」
そんな話をしているうちにだ。門矢達も変身を終えていた。
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