第百二十三話 足が速いとその六
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「別にね」
「そうなんだな」
「まあ兎に角それで私はね」
「応援専門か」
「文化祭が本番だからって」
この時がというのだ。
「料理部、文科系の部活はね」
「ああ、それはな」
鳴海もそれはと応えた。
「化学部だってな」
「文化祭になのね」
「力入れてるよ」
「あそこもなのね」
「クラスに化学部の奴いるけれどな」
それで知っているというのだ。
「今からな」
「かなりなのね」
「力入れてるよ」
「そうしてるのね」
「実験とかしてな」
「化学部だから」
「それでな」
そうしてというのだ。
「何をするか、見せるかは秘密だそうだけれどな」
「今からなのね」
「熱心にやってるよ、ただな」
ここで鳴海はこうも言った。
「危ないことはしないらしいな」
「そうなのね」
「例えばダイナマイト造るとかな」
「それはないでしょ」
ダイナマイトと聞いてだ、かな恵はそれはないと眉を顰めさせてそのうえで鳴海に対して言ったのだった。
「流石に」
「危ないからな」
「爆発したらどうするのよ」
「何か昔高校でな」
「造った人達いたの」
「それで大爆発起こしてな」
そうなってというのだ。
「大惨事になったらしいのよ」
「人死んだとか」
「それはなかったらしいけれどな」
そうであるがというのだ。
「大怪我した人が大勢な」
「出たのね」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「危ない実験はな」
「しないのね」
「そうらしいな」
「やっぱり危ないことはしたら駄目よね」
「安全第一だしな」
何と言ってもというのだ。
「本当に」
「そうよね、それはね」
かな恵もその通りだと答えた。
「絶対によ」
「忘れたらいけないしな」
「だからね」
それでというのだ。
「うちの化学部もなのね」
「ああ、それでな」
そのうえでというのだ。
「安全なのは絶対だからってな」
「言ってるのね」
「そうなんだよ」
「だったらいいわね」
「そうして楽しみにしておいてくれってな」
その様にというのだ。
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