第二章
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「大丈夫かなってね」
「思うよな」
「最下位だと」
「もうな」
「心配だよ」
「二連覇をね」
阪神のというのだ。
「適えて欲しいけれど」
「それでもな」
「オープン戦最下位だと」
「不安になるよな」
「流石に」
「投手陣はいつも通りだから」
彼等はというのだ。
「後はね」
「打線だよ」
「普段の打たない阪神打線になったからな」
「春から頑張って欲しいな」
「ペナントがはじまってからね」
寿は心から願いつつクラスメイト達に言った、そうしてそのうえで学校の授業に入って放課後は部活にも出た。
家に帰るとだ、予習復習をしてから夕食となりお風呂に入りまた勉強をしたが一段落したところで終えてだった。
リビングで月刊タイガースを読んでいたがそこに妹の千佳が来てだった、そのうえで彼に言ってきた。
「オープン戦のこと気にしてる?」
「してるよ」
妹に正直に答えた。
「どうなのかってね」
「最下位だしね」
「うん、深刻な事態だよ」
「いや、何が深刻よ」
妹は兄にこう返した。
「別にね」
「深刻じゃないんだ」
「というかお兄ちゃん前言ってたじゃない」
ソファーに座って雑誌を開いている兄に言った。
「オープン戦はオープン戦だって」
「ペナントじゃないって」
「そうでしょ」
「思い出したよ」
妹に言われてとだ、兄に返した。
「その言葉ね」
「それは何よりよ」
「うん、阪神が調子よくて」
それでというのだ。
「それでもね」
「調子に乗らない」
「大体大事なのはペナントだから」
「そこで勝つか負けるか」
「そうだから」
それでというのだ。
「僕もね」
「そう言ったわね」
「そういうことだよ」
「そう、オープン戦はね」
「ペナントじゃなくて」
「そこでどうでもね」
「気にすることはない」
妹に応えて言った。
「そうだね」
「大事なのはね」
それはというと。
「ペナントの優勝でしょ」
「そうだよ」
寿はその通りだと答えた。
「何と言ってもね」
「だからオープン戦で首位でも」
「中日みたいに」
「中日は監督さんがね」
彼がというのだ。
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