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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその十

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「その守りをどう突破するか」
「それが問題ですね」
「相手もこっちの戦略は見てる」
「そして対策を用意していますね」
「守りを固めるとしたら」
 そうせんとすればというのだ。
「防衛ラインを敷くわ」
「そうして対しますね」
「鉄条網や塹壕やトーチカをもうけてな」
「こちらの行く手を阻みますね」
「そうしてこっちの足を封じてな」
 そうしてというのだ。
「戦力を削いでいってこっちの戦力や士気が落ちたところでや」
「反撃に転じる」
「そうしてくるわ」
 ミニーに真面目な顔で話した。
「敵はまずはな」
「こちらの進撃を止めて戦力や士気を落とそうとする」
「劣勢なのを自覚してな」
「そうしてきますね」
「それに対するにはな」
「相手の防衛ラインを突破してですね」
「攻めてくことや、防がんとするそれを退けてや」
 そのうえでというのだ。
「攻めていくことや」
「そうすることですね」
「また言うが敵は劣勢や」
 再び兵力差の話をするのだった。
「こっちは百万で攻めてな」
「対するは四十万」
「そして兵器や装備の質も劣ってる」
「そこが大きいですね」
「そや、航空機もそうでな」 
 ここでだ、トウェインはにやりと笑った。そのうえで言うのだった。
「空の守りもな」
「弱いですね」
「こちらから見てな、わかってるな」
「はい、それは」
 ミニーは微かに笑って応えた。
「私にしても」
「それは何よりや、それでや」
「この度はですね」
「まずは空から攻める、敵の航空戦力を叩いてな」
 そうしてというのだ。
「制空権を奪ってや」
「それからですね」
「対空陣地もな」
 高射砲や対空砲で構成されるそちらもというのだ。
「わい等から見ると弱いが」
「その対空陣地もですね」
「攻めてな」
 そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「攻めますか」
「塹壕は戦車で突破する」
 この兵器で以てというのだ。
「装甲車も用いる、援護の砲撃もしながらな」
「攻めていきますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「突破する、鉄条網はええやり方がある」
「あれはかなり厄介ですが」
「ああ、鉄は急激に冷やしてな」
「それから熱する」
「そうなれば脆くなってや」
「壊れますね」
「若しくは砲撃でな」 
 これで以てというのだ。
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