第八幕その八
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「確かにもう故人だけれど」
「それでもだね」
「生まれ変わってるかも知れない」
「そしてそれは堀与さんかも知れない」
「先生が思うに」
「そう思うよ、実際にあると思うよ」
先生はさらに言いました。
「生まれ変わりはね」
「日本そうしたお話多いからね」
「娘さんがお亡くなりになってその後で生まれた弟さんが亡くなったお姉さんと同じ場所に黒子があるとか」
「そうしたことあるしね」
「それじゃあね」
「そう、東郷さんが生まれ変わっていても不思議じゃないよ」
先生は穏やかですが確かなお顔で答えました。
「本当にね」
「そうだよね」
「何か凄いことになってきたね」
「全く以てね」
「これは」
「ご本人に確認する?」
ここでこう言ったのはダブダブでした。
「東郷さんの生まれ変わりですかってね」
「いや、覚えてないでしょ」
ガブガブはダブダブにすぐにこう言いました。
「流石に」
「生まれ変わったら前世の記憶なくなってるのよね」
ポリネシアも言います。
「確かね」
「そうそう、魂は同じでも人生は違うから」
ホワイティはこのことを聞いていて知っていました。
「前世の記憶はないんだよね」
「自分の前世が何かなんてね」
それこそと言うトートーでした。
「わかったら凄いって言われてるね」
「ごく稀に前世の記憶がある人がいるけれど」
「滅多にあることじゃないわね」
チープサイドの家族もお話します。
「そんなことはね」
「そうだよね」
「僕達にも先生にも前世ってあるね、仏教だと」
ジップは自分達のお話をしました。
「そうなるけれどね」
「誰も自分の前世を知らないよ」
チーチーは皆を見回して言いました。
「ここにいる誰もがね」
「パットンさんはハンニバルやピュルス大王の生まれ変わりと言っていたけれど」
それでもとです、老馬は言いました。
「果たして本当はどうか」
「わかる筈がないから」
「パットン将軍でもね」
オシツオサレツは二つの頭で言いました。
「そして先生でも僕達でも」
「わかったらかなり凄いことだよ」
「そう、前世のことがわかるのは神様仏様だよ」
先生もまさにと答えました。
「それこそね」
「そうだよね」
「僕達じゃわからないよね」
「そんなことはね」
「そうそうね」
「わかっている人がいることは事実でも」
そうであってもというのです。
「前世の記憶がある人がね、けれどね」
「そんなことは稀で」
「本当にそうはないね」
「それこそ」
「そうだよ」
まさにというのです。
「だからね」
「堀与さんご本人に聞いてもだね」
「まずわからないことだね」
「そのことは」
「うん、けれど生まれ変わりである可能性はね」
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