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ドリトル先生と不思議な自衛官
第八幕その七

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「あの人は東郷さんじゃないかな」
「いや、東郷さんお亡くなりになってるよね」
「かなり長生きされたそうだけれどね」
「それでもね」
「日露戦争の人だし」
「お墓もあるよ、けれどね」
 それでもというのです。
「お顔はそっくりで共通点多いし」
「東郷さんじゃないか」
「先生はそう思うのね」
「まさかと思いながらも」
「そうなんだね」
「うん、本当にね」
 実際にというのです。
「まさかだけれど」
「どういうことかな」
「ここにきて凄い謎が出て来たね」
「海軍と海上自衛隊のことを学んでいて」
「そして舞鶴から帰って」
「東郷さんは舞鶴にいたこともあるしね」
 その舞鶴のお話もします。
「そうして考えていくとね」
「ううん、ご本人かも知れない」
「そうなんだね」
「堀与さんは東郷さんかも」
「そう思えてきたよ」 
 先生は言うのでした。
「本当にまさかのまさかだけれどね」
「それでもだよね」
「いや、どうなのかな実際」
「本当に掘与さんは東郷さんかしら」
「凄い謎だね」
 皆も驚きを隠せません、そしてでした。
 先生は皆にです、こうも言いました。
「輪廻転生さかな」
「ああ、生まれ変わりだね」
「日本ではその考え強いね」
「インドからの考えでね」
「日本にはその考えが強いね」
「仏教が有名だし」
 そうしてというのです。
「天理教でもだね」
「そうそう、あるよね」
「死んでまた生まれ変わる」
「キリスト教にはその考えはないけれど」
「日本では強いね」
「キリスト教徒でもパットン将軍は信じていたよ」
 第二次世界大戦で活躍したアメリカ軍のこの将軍さんはというのです。
「ご自身をハンニバルやピュルス大王の生まれ変わりだってね」
「へえ、そうだったんだ」
「あの人はキリスト教徒なのに」
「そうした考えだったんだ」
「キリスト教徒にしては珍しい考えね」
「そしてね」
 それでというのです。
「日本では火の鳥という漫画があるね」
「手塚治虫さんの代表作の一つだね」
「色々な時代を描いてるよね」
「先生も好きで読んでるね」
「面白いって言ってるわね」
「その火の鳥では輪廻転生が重要なテーマで」
 そうであってというのです。
「色々な生きものに生まれ変わる場合もあるんだ」
「人間だけじゃなくて」
「じゃあ僕達にも生まれ変わるんだね」
「魂は同じで」
「そうなのね」
「そうなんだ、そして東郷さんも」
 この人もというのです。
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