第四章
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「そしてまた隙を見てか」
「ですから今は出て来ないんじゃないですかね」
「とりあえずは」
「だといいがな」
しかしだった。照井は安心してはいなかった。
苦い顔のままでだ。こう言うのだった。
「ここはだ」
「はい、ここは」
「どうするんですか?」
「少し街に出る」
こう二人に言うのだった。
「情報があるかどうか見て来る」
「課長がですか」
「御自身で」
「暫く留守番を頼む」
これが二人に告げた言葉だ。
「いいな」
「いいなってそれは我々が」
「そうですよ。警視正になられたんですし」
「階級は関係ない」
それはいいというのだった。
「俺のこの脚で情報を手に入れたい」
「だからですか」
「それでなんですか」
「そういうことだ。では行って来る」
「そこまで言われるんなら」
「御願いします」
こうしてだった。彼は自分から街に出てそのうえで情報収集をはじめたのであった。
左と亜樹子はだ。まずはウォッチャマンと会っていた。屋台でラーメンを食べながら彼の話を聞くのであった。
ウォッチャマンはだ。二人にこう話すのだった。
「何か昨日だけれど」
「ああ、昨日だな」
「誰か怪しい人いたの?」
「こんな人だけれどね」
言いながら一枚の写真を出してきたのだった。そこには。
「むっ!?」
「えっ、嘘でしょ」
二人はすぐにだ。その写真、道を歩く一人の男を見て目を瞠った。
そしてそのうえでだ。こう言うのだった。
「こいつが何故だ」
「確かあの時によ」
「あれっ、知ってる人?」
ウォッチャマンは驚く彼等に目をしばたかせながら問うた。
「結構奇麗な人なんで写真に撮ったんだけれどね」
「おい、この女はだ」
怪訝な顔でウォッチャマンに言う左だった。
「ブログに載せるな」
「えっ、何で?」
「いいから載せるな」
真剣な顔で彼に言うのだった。
「絶対にだ」
「載せたら何かあるの?」
「その女はあれなんですよ」
亜樹子が左の話を取り繕いにかかった。
「実は載せたらそのブログを荒らしにかかる奴で」
「自分の写真を勝手に載せるなって?」
「そうなんですよ。だからですね」
「絶対に載せたら駄目なんだ」
「そういうことです」
こうウォッチャマンに話すのだった。
「ですから止めておいた方が」
「ううん、それじゃあ」
話を聞いてだ。ウォッチャマンも頷いた。そうしてだ。二人にこう言うのだった。
「諦めるよ、この写真を載せるのは」
「ああ、そうしてくれ」
「わかったよ。それじゃあね」
ウォッチャマンと話をつけてからだ。そのうえで彼と別れてだった。二人は聞き込みを続けた。その中でだ。
今度はサンタにだ。こんな話を聞かされた。
「仮面ライダー?」
「
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ