第八話 人の姿でその六
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「流石にな」
「彼等がいる筈がないわ」
「そうだよな」
「まあ気のせいでしょうね」
陽川も言った。
「連中があのお店にいるとか」
「やっぱり有り得ないな」
「絶対にそうですよ」
陽川は断言した。
「そもそもお店の人が入れないですから」
「そうだな」
「若しかしてね」
ここで高尾が笑って話した。
「人間の姿になって」
「それでなの」
「お店に来ているとかね」
こう明神に話した。
「ひょっとしたら」
「あいつ等人間の姿になれるの」
「聞いたことがないぞ」
明神だけでなく朝加も言った。
「そんな話は」
「いや、組織によってはそんなこともあった」
東雲がここで言ってきた。
「人の姿になって活動することも」
「そうなんだな」
「皇帝ゼットは本来は人の姿をしているな」
「あいつは変身出来るな」
「その逆に」
東雲は朝加に話した。
「人に変身する話も多い」
「それならか」
「俺もあの声を聞いたけれど」
寿司屋でというのだ。
「ひょっとしたら」
「ギャングラーの連中だったかも知れないか」
「若しかしたらな」
それならというのだ。
「確かなことは言えないが」
「そうなのか」
「しかし店の中で戦えないな」
東雲はこのことも話した。
「まさか」
「ああ、お店に迷惑がかかるからな」
朝加もそれはと答えた。
「流石にな」
「出てからだね」
「ああ、しかも今はな」
「ドクターマンですね」
ジムもいて言ってきた。
「あの人を探さないと」
「ああ、だからな」
「戦うにしても」
「必要な時だけにしてな」
「逮捕もですね」
「そうしたいけれどな」
朝加は警官としてこのことは忌々し気に話した。
「それよりもな」
「ドクターマンですね」
「探してだ」
「こちらで、ですね」
「身柄を拘束しないとな」
そうしなければというのだ。
「ならないな」
「そうですね」
「だからな」
それ故にというのだ。
「今はな」
「戦闘も逮捕もですね」
「必要ならだ」
そうであるならというのだ。
「行う」
「そうしていきますね」
「そうする、兎に角ドクターマンだ」
彼を探すというのだ。
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