第一章
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仮面ライダーダブル 最高のパートナー
薗咲家は消え去りフィリップも戻ってきた。しかしだった。
左翔太郎はまだ笑ってはいなかった。探偵事務所において自分の席でコーヒーを飲みながらだ。テーブルのところでキューブをいじくっているフィリップに言うのであった。
「連中の話は何もなしか」
「今のところはね」
フィリップも彼の言葉に応えて言う。
「何もね」
「そうか」
左は彼の言葉にまずは頷いた。しかしすぐにこう言うのだった。
「潜んでいるんだな」
「そうだね、間違いなくね」
「財団エックスか」
「調べたところ面白いことがわかったよ」
「面白いこと?」
「財団エックスは過去にも活動していたみたいだね」
こう左に話すのである。
「そう、かつては生物を研究していたみたいだ」
「ドーパメントじゃなくてか」
「そしてそこから仮面ライダーを作り上げようとしていたみたいだね」
「ああ、それは聞いたことがある」
左は生物と仮面ライダーについてはすぐに自分の頭の中で整合させて述べた。
「ギルスだったか?あの黒衣の青年やアンノウンと戦っていた」
「他にはアマゾンだね」
「そういったライダーのことか」
「また別のライダーだよ。彼等が作り上げようとしていたのは」
「そんなライダーもいたのか」
「うん、そのライダーの消息は不明だけれどね」
「ガイアメモリだけじゃなかったか」
左はこのことを頭に入れた。そしてそれがどうしても忘れられなくなった。
それを頭に入れたままだ。彼はまたフィリップに尋ねた。
「その生物系の連中は今はいないんだな」
「うん、その財団が財団エックスの前身かどうかも今調べているところだけれど」
「今はガイアメモリ一本か」
「そうだね。そう思っていい」
「わかった。それじゃあ今は奴等を探すか」
「警察の方もそうしているけれど」
「照井か」
左はここで彼の名前を出した。
「あいつも探してるんだな」
「けれどね。それでもね」
「見つからないか」
「財団の手掛かりは何も得られない」
フィリップはあえて感情を見せないで離した。
「今のところは」
「御前でもか」
「全くだよ。僕も正直驚いてるよ」
やはり表情には何も見せないがそれでも言うのだった。
「この状況にはね」
「そうなのか」
「一年のブランクがあったにしてもね」
彼がいなかったその期間のことを考慮してもというのである。
「あれだけの力を持つ組織が姿を消したままなのは」
「おかしいな」
「若しかしたらだけれど」
そしてだった。フィリップはいぶかしむ顔になってこんなことを言ってきた。
「あの財団は一つの大きな潮流の中にいるかも知れないね」
「
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