第21話
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一体を片付けたアーロンは血相を変えて声を上げた後再び仲間達の元へと急行し始めたが
「……………ぁ?」
ある光景を目にすると立ち止まって呆然とした表情で呆けた声を出した。
一方その頃、エレインが最後の一体を撃破し終えた。
「今のが最後ですっ!」
「はあはあ……霧の中にまだ潜んでいたりは……?」
エレインによる最後の一体の撃破を確認したフェリは報告し、アニエスは戦闘による疲労によって息を切らせながら新手の警戒をした。
「その心配は無さそうだ。……晴れるぞ。」
アニエスの懸念に対してヴァンが答えると霧が晴れると共に複数人の何者かが走り去る足音が聞こえてきた。
「今のは……!」
「十数名が戦域を離脱していきます!」
「とにかく急ぐぞ!」
そしてヴァン達はアーロンの元へと急行し始めた。
〜同時刻・ウェイ家〜
「はあ……はあ………参ったね……まさか、僕が追い詰められるとはね……こんな事なら、君の始末はあの二人に任せるべきだったかな……」
同じ頃、マルティーナとの戦闘によってできた数ヵ所の深い傷から血を流し続けるメルキオルは疲弊した様子で一人でマルティーナの相手をしたことを後悔していた。
「……その口ぶりだと、まだ二人いるようね。なら、新手が来る前に先に貴方を滅するまで―――――」
メルキオルの言葉を聞いて敵がまだいる事を悟ったマルティーナはメルキオルに止めを刺す為にSクラフトを発動しようとしたが
「ハッ、アンタがそんなザマになるとか、いい気味だねぇ!!」
「!!」
突如女性の声が聞こえた後マルティーナの頭上から小型の金属製の矢が怒涛に襲い掛かり、頭上からの奇襲に気づいたマルティーナは側面に跳躍して回避し
「ムウウンッ!!」
「結界よ!」
更に建物の屋上から巨漢がマルティーナ目掛けて落下速度も利用した拳による一撃で叩き潰そうとしたがマルティーナが瞬時に自身の目の前で展開した簡易結界によって防がれるとすぐにマルティーナから離れてメルキオルと共にマルティーナと対峙し、更にそこに短針銃を得物とする妖艶な女性が巨漢がいた同じ屋上から跳躍してメルキオルの傍に着地した。
「いや〜、二人とも助かったよ。持つべきは仲間だねぇ♪」
「気色悪い事を言うんじゃないよ!なんなら、先にアンタを殺してもいいんだよ!?」
「無駄口はそこまでにしておけ。メルキオルを一人でそこまで追い詰めた上、俺達の奇襲にも対処したあの女…………こちらの想定を遥かに上回る使い手だ。霧も晴れてしまった以上、3人で連携して速やかに始末するぞ。」
口元に笑みを浮かべて答えたメルキオルに女性は怒りの表情で指摘し、二人に指摘し
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