第六十二話 緑の迷宮その八
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「色々でな」
「おかしな予言もあるね」
「それでその予言を鵜呑みにしてな」
「喚く人おって」
「それがキチガイでな」
そうであってというのだ。
「ほんまな」
「そうした人等もどないかせんとあかんね」
「それも政や」
「そういうことやね」
「こっちの世界でもな」
リーは為政者の一人として自分と同じ為政者である仲間達に話した、綾乃はその代表として彼の話を聞いてだ。
そしてだ、リーに言った。
「心の病は治す」
「そういうことや」
「そやね、しかしそんな人病名は何て言うんやろ」
「破滅願望が暴走してか」
「喚き散らす人って」
「そこも調べるか」
「医学、精神科のお話やね」
「それになるな」
こう言うのだった。
「この場合は」
「そやね」
「ちょっと調べるか」
リーは綾乃に答えた、そうした話をしてだった。
一行は戦いつつ先に進み一階一階進んでいった、そして。
神霊達の階に行くと他ならぬノストラダムスに言われた。
「予言はあるが」
「それでもですか」
「あまり惑わされぬ様にな」
こう綾乃に言うのだった。
「くれぐれも」
「それが大臣ですか」
「それが全てではない」
予言がというのだ。
「運命は変わる、予言は運命の一つだ」
「それに過ぎへんですか」
「しかもおかしな解釈が入るとだ」
予言にというのだ。
「私の場合は特に多いが」
「というかそればかりですね」
「私は予言者ではない」
間違ってもという言葉だった。
「医者だ」
「あくまでそうですね」
「ペストの解決や美容のことについては詳しいが」
「それでもですね」
「予言はな」
これはというと。
「ただ詩を書いていただけでな」
「他のことはないですか」
「他愛もない」
そういったというのだ。
「そんなものだ、別に人類の滅亡なぞな」
「予言してへんですか」
「うむ、起きた世界の人の世は続き」
そうしてというのだ。
「この世界はそなた達が危機を跳ね返せば」
「それで助かりますね」
「左様、あと私はこの世界の世界の滅亡もな」
これもというのだ。
「予言していない」
「そうなんですね」
「それで何かあれば人類滅亡を絶叫するのは」
そうした者はというのだ。
「狂人とだ」
「思ってええですか」
「私なら診察する」
ノストラダムスは医者として言った。
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