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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアAXZ編
絶唱しない四方山話
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人の腕を抱きしめる。柔らかな胸に片腕が包まれた感触に、颯人が何事かと訊ねるも気恥ずかしくなった奏は何も答えない。それでも何かを察した颯人は、苦笑しつつ彼女の頭を優しく撫でながら耳元に口を近付け呟いた。
「安心しろって。あの頃から俺にとっての特別はお前だけだったからよ」
「ッ!…………うん」
颯人の言葉にハッとなった奏は、今度は満足そうに頷くとより強く彼の腕を抱きしめた。
もしもの過去に向けて嫉妬の念を向ける奏の可愛らしい一面を見て、颯人は仕方がないなと言う様に笑いながら彼女を優しく包む様に抱きしめるのだった。
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