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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
魔法絶唱しないフォギアAXZ編
絶唱しない四方山話
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の中で整理する前にアリスと輝彦が互いに惹かれていき、遂にはアリスは組織を抜けて輝彦について行ってしまったのだ。
当時の事を思い出して、カリオストロはしみじみとした顔になる。
「大変だったわね〜。あの頃のサンジェルマンはちょっとどころじゃない位声掛け辛かったんだもの」
「気になる男と将来有望な若手が一遍に自分から離れたワケダからな。ま、その未練を今でも引き摺った挙句、あの男のガキにまで気を掛けるとは思っていなかったワケダが」
「だから違うってッ! 私は別に、そんなんじゃ……」
そうは言うが、サンジェルマンの顔は赤く視線は絶えずあちこちを彷徨っている。それはカリオストロ達の言葉がほぼほぼ事実である事の証明であるし、未だに一定の感情を輝彦に向けている事も表していた。
奏が意外な事実にショックを受けていると、発令所に輝彦とアリスの2人がやってきた。
「失礼する。今後のジェネシスとの事に関して……ん? サンジェルマンか?」
「あ、輝彦……!」
輝彦の顔を見て一瞬喜色を浮かべるサンジェルマンだったが、その隣を歩くアリスの顔を見て物凄く気まずそうな顔になった。アリスはアリスで、サンジェルマンと輝彦が同じ空間に居る事に居心地の悪さを感じるのか視線を彷徨わせている。
「あ、その……サンジェルマン様、お元気そうで……」
「え、えぇ……あなた達も元気そうで良かったわ。あれから、色々と大変だったみたいだけれど……」
「そ、そうですね……」
途端に発令所が物凄い空気になった。何というか、一般に聞くような1人の男を取り合った結果片方が一足先にゴールインした女同士のそれとはまた少し違う空気だ。嫉妬と優越感の鬩ぎ合いとは異なる、何ともお互いがお互いに物凄いバツの悪さを感じているような居心地の悪さ。
心なしかまだ温かかったコーヒーが一瞬で冷め、苦味が増したような気さえした。
流石にこの雰囲気は不味いと思ったのか、カリオストロとプレラーティがサンジェルマンを引き摺ってその場を後にした。
「んじゃ、報告も終わった事だし、あーし達は失礼するわ。コーヒー、ご馳走様」
「あ、はい……」
「アリス、積もる話もあるだろうから、今度個人的に会いたいワケダ。時間空いてるか?」
「は、はい……えっと、その時は……」
「分かっている。安心しろ、私達だけなワケダ」
「そ、それじゃあ、失礼するわ」
サンジェルマンがぎこちなく頭を下げ、カリオストロがテレポート・ジェムを床に叩き付けその場から転移した。彼女らが居なくなると一気に何時もの雰囲気に戻り、奏や弦十郎達は安堵に息を吐く。
「はぁ〜……」
「どうしたお前ら? そんな疲れた顔をして?」
「誰の所為だと……と言うか今の、気付いてなかったのか?」
「気付い
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