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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその九

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「突撃も出来る」
「采配も突撃がお好きですね」
「得意でな、あいつのそうしたとこを支えてな」
「一緒に戦うことですね」
「ああ、あの州のことは任せた」
 オクラホマ州攻略のことはというのだ。
「存分にやってくれ」
「わかりました」
 オニールは確かな顔と声で答えた。
「そうさせてもらいます」
「そういうことでな」
「それでは」
「ほなそれぞれの方面からな」
「攻めていきますね」
「そうして戦うで」 
 こうオニールに話してだった、彼の助言を受けながら今はミズーリ州セントルイスに軍と物資を集結させていた。
 六十万の大軍が鉄道に車両に馬それに艦船まで用いられてだった。
 セントルイスに集結した、その頃にはだった。
「水軍はユカタン海峡に近付いてるか」
「そしてアリゾナ州、コロラド州、カンザス州の準備も整いました」
 ミニーがトウェインに話した。
「全て」
「そしてこっちも整ったしな」
「ほなですね」
「ああ、いよいよな」
「進軍ですね」
「川沿いに南下してや」
 そうしてとだ、トウェインは自軍の動きのことを話した。
「パラグルード、ズボロを攻略して」
「そうしていってですね」
「リトルロックをな」
 この街をというのだ。
「攻め取るで」
「あの街が今現在の最大攻撃目標ですね」
「そや」
 ミニーにその通りだと答えた。
「アーカンソーの州都であるあの街をや」
「攻略することですね」
「まずはな、そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「その後でな」
「さらにですね」
「アーカンソー全体を掌握するで」
 リトルロック攻略後はというのだ。
「そうするで」
「それが第一の戦略ですね」
「そや、あの州の東部と中央部は平原が多い」
「進撃は楽ですね」
「道路も鉄道も整っててな」
 このこともあってというのだ。
「ほんまに川もあるからな」
「移動も輸送も楽ですね」
「その楽なことをな」
「利用しますね」
「そや」
 まさにというのだ。
「存分にな」
「そういうことですね」
「実は平原部やからな」
 トウェインはここでこうも言った。
「主力を置いたんや」
「そうなのですね」
「敵の兵力はおよそ四十万」
 トウェインはこのことも把握していた。
「我が軍のおよそ五分の二や」
「数もこちらが圧倒的優勢ですね」
「それでその兵力で守りに入ってるが」
「劣勢ですと守りを固めますね」
「そうするさかいな」
 だからだというのだ。
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