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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその八

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「海洋の艦船も移動出来ます」
「それな、河川の船は普通船底が平らで浅くてな」
「波の高い海洋には不向きです」
「そや、しかしあの川は大河でな」
「水深が深いので」
「海洋の艦船でも普通に通れる」
 そうした川だというのだ。
「それも五大湖まで行ける」
「鮒底が深い船でも」
「そやから軍艦も進める」
「そうですさかい」
 だからだというのだ。
「ここはです」
「軍艦を川に入れてな」
「輸送船も用いましょう」
「そうして進軍してな」
「補給も行いましょう」
 こうトウェインに話すのだった。
「セントルイスを拠点として」
「そうしていくことやな」
「そうです、ただです」
「ただ?どないした」
「敵も水軍を持っていますので」
「戦は避けられへんな」
「川において」
 そのミシシッピー川でというのだ。
「激しい戦になることもです」
「考えられるな、そういえばや」
 トウェインは鋭い表情になった、そのうえでこうした話をした。
「南北戦争でも川はよお使ったな」
「起きた世界でのあの戦ですね」
「ああ、あの戦で北軍は南軍の機雷に苦しめられた」 
 このことを話すのだった、尚この戦争で北軍は海への進軍という進路を全て破壊し尽くして南部連邦の国力を根こそぎ奪う作戦を採っている。そうして勝っている戦争である。
「随分とな」
「そやから機雷もですか」
「警戒せんとあかんな」
「そうですね、その兵器もありますね」
「機雷、それに地雷はな」
 機雷だけでなくこちらの兵器のことにも言及した。
「簡単に造れて置けてな」
「絶大な効果を発揮しますね」
「そして除去に手間がかかるしな」
「厄介なものですね」
「その厄介な兵器にや」
 まさにという口調で話した。
「常にや」
「注意が必要ですね」
「機雷はな、そしてな」
「地雷もですね」
「そっちへの警戒も必要やな」
「そうですね、そうしたものに警戒もして」
「川を用いるか」 
 ミシシッピー川の水運をというのだ。
「そうしよか」
「そうして進軍しますね」
「ああ、それでアーカンソーとルイジアナをな」
「攻めていきますか」
「ミニーちゃんと一緒にな」
「そちらは宜しくです」
「ああ、あと自分はオクラホマを攻めるけどな」 
 オニールのこのことも彼自身に話した。
「スタインベックと一緒にな」
「やらせてもらいます」
「あいつの戦ぶりは見事や」
 彼のこのことを話した。
「もう攻撃特に接近戦はな」
「得意ですね」
「あの神具も使ってな」
 ダグダの棍棒、この絶大な攻撃力を持つ武器をというのだ。
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