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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその七

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「しっかりとな」
「護衛はすることですね」
「そのことも任せるからな」
「はい、ほなです」
「そっちも頼むで」
「そうさせてもらいます」
「それで戦ってもらうで」
 こう言うのだった。
「海の方は。そして川もな」
「ミシシッピー川もですね」
「掌握してもらうさかいな」
「はい、そちらもやらせてもらいます」
「勿論こっちも川の水運は掌握するけどな」
「そちらの戦力で」
「やっぱり確かな水軍が必要や」
 こちらについてもというのだ。
「どうしてもな」
「あの川は大河なので」
「敵軍もおるしやっぱりモンスターが出る」
「そう考えますと」
「ほんまな」
「川も掌握しますね」
「完全にな、ほなそっちは頼んだわ」
 水軍の方はというのだ。
「存分にやってもらうで」
「わかりました」
 エリカは確かな顔と声で頷いて応えた、そうしてだった。 
 サンティアゴから艦隊を出港させカリブ海の方に向かった、トウェインは彼女を見送り軍艦が一隻一隻錨を上げて出発するのを見届けてからだった。 
 あらためて全軍の移動状況を確認し自分自身もだった。
 自分が率いる軍が集結しているミズーリ州に向かう準備をしていった、そしてそのミズーリ州の星の者であるオニールに話した。
「自分はスタインベックと共にオクラホマを攻めてもらうけどな」
「ミズーリ州のことはですね」
「自分の勢力圏やからな」
 だからだというのだ。
「それでや」
「軍のことはですね」
「色々協力してもらうで」
「わかりました」
 オニールはそれならと応えた。
「それでは」
「そういうことでな、わいとミニーちゃんが軍を率いるけどな」
「あの州のことなんで」
「助けてもらうわ」
「ほなそういうことで」
「セントルイスに戦力を集結させてるが」
「あそこから南下してですね」
 オニールもそれではと応えた。
「アーカンソー州に入りますね」
「そうするわ」
「それでええと思います、ただ」
「ただ?」
「その際移動や輸送には川をお使い下さい」
「ミシシッピー川やな」
「やはりあの川です」
 何といってもという口調での言葉だった。
「南下するのなら」
「人もものもやな」
「あの川の水運を用いて」
「移動も輸送もしていくことやな」
「幸いあの川は深いので」
 オニールはミシシッピー川の水深の話もした。
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