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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその六

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「大量生産に入ってもな」
「我々には劣りますね」
「そうや。そやからな」
「そこは安心してええですね」
「ああ、それに敵の兵器にもそれが出てる」
 自動車だけでなくというのだ。
「戦車が少ない」
「我々と比べて」
「あるにはあるが」  
 そうであるがというのだ。
「しかしな」
「数が少ない」
「しかも回転砲塔のないや」
「一次大戦の頃の様なものですね」
「ああした古い戦車や、航空機もな」
 こちらの兵器もというのだ。
「複葉機やしな」
「そちらも数が少ないですね」
「この差は大きいわ」
 強い言葉で指摘した。
「そやからな」
「そうしたところを攻めていきますね」
「敵のな、数だけやなくな」
「装備も質もですね」
「そうするで、銃もこっちは全部自動小銃で鋼鉄の防具やしな」
 こうしたことも話した。
「ほんま長所をな」
「活かしていって」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「攻めていくで」
「わかりました」
 ホイットマンも他の者達もトウェインの言葉に強い声で頷いて応えた、そうしてそのうえで百万の大軍とその兵器の移動と輸送を進めていった。
 西部の二十州トウェインの勢力全体から多くの兵や兵器それに物資が動いていく。エリカは水軍を指揮しまずはサンディエゴの軍港に集結させた。
 多くの空母、戦艦、巡洋艦、それに駆逐艦や潜水艦がある。トウェインはその艦隊を見て共にいるエリカに話した。
「ほなこの艦隊をや」
「パナマ運河を通過させてですね」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「テキサスの海に行ってもらうで」
「わかりました」
「こっちの方が数も艦艇の質も上やが」 
「それでもですね」
「油断せんことや、ええな」
「はい、そしてですね」
「敵の後方を脅かして出来たらな」
 エリカにさらに話した。
「ルイジアナをや」
「攻めて手に入れる」
「そうしてもらうで」
「それも狙います」
「それと輸送船団も随時送るが」
 トウェインは艦隊への補給を行う彼等のことも話した。
「護衛は頼むで」
「護送船団ですね」
「そや、どんな軍隊も糧食や弾薬なくしては戦えへん」
「燃料もですね」
「そやから随時補給を行うけどな」
 そうするがというのだ。
「敵も狙うしモンスターもおる」
「そやからですね」
「護衛はな」
 その為の軍艦はというのだ。
「必要や」
「輸送船は実質的に無防備なので」
「そやからな」
 だからだというのだ。
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