第三百四十一話 三州を掌握しその四
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「水軍には五万でな」
「十五万ですか」
「そや、十五万の軍勢でや」
それで以てというのだ。
「オクラホマを攻めるんや」
「そうしますね」
「それで指揮官はな」
そちらの軍のというのだ。
「スタインベックとオニールや」
「わかりました」
「ほなそちらはですね」
今名前を呼ばれた二人が応えた。
「おいら達がその十五万の軍を率いて」
「そのうえで、ですね」
「攻めてもらうで、そして敵を四方向からや」
そこからというのだ。
「攻めてな」
「そうしてですね」
「そのうえで、ですね」
「一気に四州を攻め落とすんや」
トウェインはその州の名前も話した。
「ニューメキシコ、オクラホマ、アーカンソー、ルイジアナをな」
「それで、ですね」
スタインベックはその四州の名前を聞いてまた言った。
「最後はテキサス州ですね」
「敵の中心地のな」
「そうなりますね」
「ほんまな、出来たらな」
トウェインはここで自分の本音を話した。
「敵の中心であるテキサスをな」
「最初に攻めたいですね」
「そうしたいけどな」
それでもというのだ。
「それがな」
「出来へんですね」
「こっちから見て敵の最深部にあるからな」
そのテキサス州はというのだ。
「そやからな」
「それは出来へんですね」
「そや、それでや」
スタインベックに残念そうに述べた。
「ここはな」
「テキサス州は最後ですね」
「そうなるわ」
攻める順番はというのだ。
「ほんまな」
「それでまずはですね」
「四州を攻めるで、ええな」
「わかりました」
スタインベックもそれならと応えた、そのうえでトウェインに話した。
「ほなです」
「そうして攻めような」
「それでは」
「それで留守を守ってな」
そうしてとだ、トウェインはそちらの役目を果たす者のことも話した。
「補給や輸送そしてわい等がおらん間の勢力全体の統治をやるのは」
「私ですね」
ヘミングウェーこれまで名前が出なかった彼が自分から言った。
「ここは」
「そや、頼めるか」
「補給と輸送なくして戦なく」
ヘミングウェーはそれでと答えた。
「当然統治もです」
「続けていかんとあかんからな」
「それで、ですね」
「それでや」
留守はとだ、トウェインはヘミングウェーに話した。
「頼めるか」
「わかりました」
ヘミングウェーはトウェインの言葉に微笑んで答えた。
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