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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその二

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「出来る限りな」
「近寄らへんですね」
「おそらくユカタン海峡を越えてや」
 キューバとメキシコのユカタン海峡の間にあるこの場所をというのだ。
「そしてメキシコ湾に入ってな」
「海戦になりますね」
「そうなるわ」 
 こう言うのだった。
「その時はな」
「そうなりますね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「まあメキシコ湾に入るまではな」
「海戦はないですね」
「そうなるわ、ただな」
 それでもとだ、トウェインは話した。
「それは絶対やない」
「それまでに攻撃してくることもですね」
「有り得るしメキシコ湾は敵の海や」
 デリーロ達の勢力のというのだ。
「地の利は敵にあるからな」
「そやからですね」
「敵の奇襲や待ち伏せにはや」
「要注意ですね」
「そや」
 こうミッチェルに話した。
「くれぐれもな」
「そのことを念頭に置いて進んで、ですね」
「戦うんや、幸いこっちは空母があってや」
 この艦艇があるというのだ。
「艦載機がある」
「それで目と耳を張っておくことですね」
 ホイットマンが応えた。
「そうすることですね」
「そや、偵察及び哨戒はな」
「怠らへんことですね」
「くれぐれもな、それとな」
 トウェインはさらに話した。
「相手はそれがない」
「艦載機が」
「空母の時点でな、航空機はあってもな」
 これはあるがというのだ。
「まだ複葉機や」
「こちらの単葉機と比べるとですね」
「性能はかなり落ちる」
 そうであることを話すのだった。
「そやからな」
「海戦では敵の航空機は出ても」
「陸上からや」
 そうなるというのだ。
「そやからな」
「数も少ないですね」
「そして陸上機は基本海上での戦は考えてへんからな」
 それ故にというのだ。
「艦艇への攻撃もや」
「そうした訓練はあまり受けてへんですし」
「そしてや」
 それと共にというのだ。
「錆止めの塗装をしてへんからな」
「長時間低空で戦えへんですね」
「そのことも大きい、そやからな」
「敵の航空戦力は落ちますね」
「海戦ではな、しかも艦艇の性能も落ちるし」
 自軍と比べてというのだ。
「そうした面はな」
「有利ですね」
「そや、それで水軍にも星のモンを司令官に据えるわ」
 そうするというのだ。
「多分一番水戦の特技があるエリカちゃんやな」
「私ですか」
 そのエリカが応えた。
「ほんまはわいが率いるべきやろが」 
 ステータスを見れば水戦の能力指揮も含めたそれが一番高いのはトウェインであった、そこはやはり六将星ということだった。
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