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夢幻水滸伝
第三百四十一話 三州を掌握しその一

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               第三百四十一話  三州を掌握し
 トウェインはその報を聞きまずは微笑んだ。
「そうか、コロラドもカンザスもネブラスカもこれでや」
「完全にわい等の勢力に入りましたね」
 共に報を聞いたスタインベックも笑って言った。
「そうなりましたね」
「ああ、幸先ええわ」
「三州共一戦もせずに全ての街や村が降ってくれたので」
「よかったわ、ほなな」
「これからですね」
「デリーロ達との戦にや」
 それにというのだ。
「入るで」
「そうしますね」
「もう既に準備に入ってるが」
 それでもというのだ。
「これからもや」
「進めていきますね」
「本格的にな」
「そうですね」
「百万の兵をや」
 まさにその彼等をというのだ。
「動かすで」
「これよりですね」
 オニールが応えた、見ればトウェインの勢力の星の者達がトウェインの周りに集っている。そのうえで彼と共に円卓に座しているのだ。
「そうしますね」
「ああ、それで配置やが」
 トウェインは今度はそちらの話をした。
「前に話した通り主力はミズーリに置く」
「百万の兵のですね」
「六十万を置いて」
 そうしてというのだ。
「そこからや」
「アーカンソー州を攻めて」
「ルイジアナに至る」
「そうするで、そしてニューメキシコとオクラホマも攻める」
 この二州もというのだ。
「同時にな」
「そっちはどれだけの軍を送りますか?」
 このことを尋ねたのはミッチェルだった。
「それで」
「そっちは二十万ずつや」
「それだけですか」
「ニューメキシコはアリゾナ、コロラドから攻めてな」 
 この二州からというのだ。
「オクラホマはカンザスから攻める」
「残り四十万の兵で」
「それぞれ二十万ずつでな」
 それだけの規模で以てというのだ。
「攻めるで」
「そうしますか」
「そしてや」
 そのうえでというのだ。
「攻めてな」
「そうしますか」
「そして水軍をメキシコ湾に入れる」
 そうもするというのだ。
「これはもうや」
「動かしますか」
「艦隊を集結させてな」
 そのうえでというのだ。
「パナマ運河を通過させて」
「メキシコ湾に向かわせますね」
「敵の水軍も出て来るが」
 このことは間違いないがというのだ。
「倒すで」
「そうしてですな」
「そこからな」 
 さらにというのだ。
「攻めるで、ただメキシコ湾西の結構な部分は中南米の勢力やからな」
「そやからですね」
「そこには入らん、入るとな」
「あちらも警戒しますね」
「ああ、キューバの方にもな」
 そちらにもというのだ。
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