第八幕その四
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「明治に入ってきてからご馳走で」
「今になってだね」
「冷蔵庫が出て来て」
「冷凍技術が発達して」
「それで普通に食べられる様になったんだ」
「アイスクリームも」
「日本では高度成長期にね」
昭和三十年代のその頃からというのです。
「経済的に物凄い勢いて発展して」
「電化製品も普及したね」
「テレビも洗濯機も」
「冷蔵庫も」
「そうだったね」
「氷も簡単に作られる様になって」
そうもなってというのです。
「それでね」
「ああ、さっきかき氷のお話出たけれど」
「そちらもよね」
「それまではあまり食べられなかったんだ」
「今みたいに」
「氷室という言葉があるね」
皆にこの言葉の紹介もしました。
「氷のお部屋、つまりね」
「氷を保存していく」
「そうした場所だね」
「それが氷室だね」
「冬のうちの氷を造っておいてね」
そうしてというのです。
「そのうえでだよ」
氷室のお話もさらにするのでした。
「夏でも涼しいというか寒い場所に保管して」
「夏とかにね」
「食べていたんだ」
「かき氷も」
「そうだったんだ」
「お酒をロックで飲むことも」
このこともというのです。
「昔はね」
「今みたいにだね」
「ごく普通には行えなかったね」
「冷蔵庫で作った氷を出してコップに入れる」
「そして飲むなんて」
「なかったよ、今は食べもののお店でお水を飲んでも」
その時もというのです。
「氷なんて、って感じだね」
「普通に入ってるわよ」
「特に夏は」
「それで冷えたお水を飲む」
「そうするね」
「それが出来る様になって」
そうしてというのです。
「かき氷を食べられる様になったのも」
「戦後だね」
「氷が普通に出来る様になったから」
「冷蔵庫や冷凍庫で」
「それからだね」
「そうなんだ、それで海軍ではね」
こちらではというのです。
「ラムネや羊羹を造ることが出来て」
「アイスクリームも食べられた」
「けれど高価なものだった」
「そうだったのね」
「卵は貴重だから工夫して」
調理の人達がというのです。
「作っていたしね」
「卵抜きのアイスクリームって」
「大変だね」
「何かと」
「僕もそう思うよ」
先生も同感でした。
「牛乳だってそうだったしお砂糖だって」
「今より高価だったんだね」
「お砂糖も」
「そうしたものも」
「うん、今と昔ではね」
同じ国でもというのです。
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