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暖冬だと普段より
第一章

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                暖冬だと普段より
 今年の冬は例年より暖かい、だからだ。
「雪積もらなかったな」
「ああ、神戸はな」
 ふわりの家族である国崎家の父親の文太は息子の洋介に応えた。
「そうだったな」
「お陰で行き来楽だったよ」
「雪が積もるとな」 
 父はどうしてもという口調で述べた。
「その分交通がな」
「大変なことになるからな」
「店でもお客さん減るだろ」
「ああ、そうなるよ」
 洋介はその通りだと答えた。
「雪が降って警報なんて出たらな」
 そうなればというのだ。
「もうな」
「電車も停まるしな」
「車も滅茶苦茶減ってな」
「出歩く人もいなくなって」
「それだとな」
「お客さんも来ないな」
「最悪本日閉店だよ」
 そうなるというのだ。
「台風でもそうなるけれどな」
「そうだな」
「ああ、だから雪が積もらないってな」
「いいことだな」
「暖冬だと温暖化とか言われるけれどな」
 実際にそれが進んでいるかどうかは議論が行われている。
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