第二章
[8]前話
店に行ってこのことを話すと店の店員も笑って話した。
「残りものですから」
「いいんですか」
「食べても」
「はい、そうです」
「ですがいつもお店の前に来て」
「ねだるんですよね」
夫婦でお店の人に申し訳なさそうに言った。
「お客さんにも」
「お店の人だけでなく」
「ですから残りものですから」
食べるのはというのだ。
「いいですよ」
「そうなんですね」
「お店としては」
「はい、今来ましたよ」
話しているところでだ。
お店の人が店の前を見るとだった。
トゥーラが来ていた、そしてだった。
「ニャア」
「ご飯が欲しいと言っています」
「全く。食べているのに」
「どれだけ食いしん坊なのよ」
夫婦はそんな彼を見てまた苦笑いになった、そして彼のところに来てそのうえで彼に対して言った。
「駄目だぞ」
「うちに帰るわよ」
彼を抱いて家に帰った、そして軽く叱った後でおやつをあげた。だが翌日からまたトゥーラは外出したのだった。行先は考えるまでもなかった。
愛猫の秘密 完
2024・3・22
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